タイピストとスタイリスト/m.qyi石川和広さんのコメント
たぶんどうしてもいかんともしがたい形で、あらわれてきてしまう心持ちがあるということ。それが作品の発表を駆動する。別に世の中に義理や責任があるわけでもないのに、あらしめなければという責任意識にちかいものが、あるんだと思います。
これはある意味排他的です。自分が作品を出す必要がなければ出さないから。あるいは出してもしかたない。どんなに斜に構えても、これは自分が出すという意気込みはあるはずです。
この論文は、作品にまつわるその自己性を背景として、『水準てなんだろう』と考え、そもそも水準といいたてているものたちの水準=ものさしをうたがっている。それは恣意的であり、権威的で、詩の可能性をせばめていると。排他性は、二つのいみがあるのです。私はそのように読みました。
この論文の試みは非常に的確だとかんじましたので、ポイントしました。
私の解釈は間違っているかもしれません。が、所々わかりにくい表現もあるものの、なるほどと思いました。