わたしがまだ色になまえがあることなんて知らないころ/八月のさかなブライアンさんのコメント
生まれたての人の視力は、キラキラと光り輝く、境界線のない透明なものなのだそうです。
人が成長していくとともに、重力を体感し、必要に応じて色は透明性を失い澱んでくる。
だから、老人になれば、重力と向き合うために、世界はモノクロになると思う。
だから色の名詞は、きっと、子供が言葉を覚えるためにあるのではなく、老人が色を忘れないためにあるのだと思っています。
なのに、色の名前を教える大人によって、僕らは老後のたくわえも少なからず失ってしまったのかもしれないですね。
---2008/04/20 15:07追記---