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美人の母をもちたかった
美人の母をもちたかった
母は美人でもなければブスでもない
母は書道の師範の免許を持っているが
教養がなかった 尋常高等小学校しか
で ....
116時 @ハト通信
めそめそ
やぎがないています
またやってしまったんですか
めそめそ
おてがみなら
きっとまた
とどきますよ
めそめ ....
この牢獄(パプノティコン)は、ひじょうにあたまの冴えたクールな狂人が設計したのだ。
天窓からふりそそぐ季節ごとの光の重量、色彩の変容までを数量化し、
そこから落ちてくる微細なホコリの乱反射までを
....
機械が動きだしている
工場ではもうみんな起きだして
働きだしている
生産ラインは整然としていて
不純物はまぎれこまない
工場は一部ロボット ....
六畳一間に蛍光灯四本は明るすぎると思ったの
天井を見上げて目を背けたくなるような明るさは
いらないの
別に
怒っているわけじゃ
ないんですよ
いまは
ただ
あの鼻毛が赦せないんです
そりゃ
私にだって
鼻毛ぐらいありますよ
下から覗けば見えます
ふつうに
黒々 ....
赤い傘を、どうしても、心持ち高く掲げました
救われない愛らしさが骨を伝い腕を伝い無意味に流れてしまい
雨景色を溺れ終えた傘と掌が打ち上げられた上がり框にて
ああ、と言ったらそれ ....
全ての人間が椅子に座っていられなくなり
焦り出す
窓の外に逃げようとしたら戦争中だった
部屋の中では不穏な音楽がコンポから流れ続けていて止め方がわからない
しかも少しずつ音量が上がってきている ....
酒豪李白は
酒が入るっといくらドンから
宮廷入りを促されても
頑としてうけいれなかったという
安酒場でそのままのみつづけたのだそうだ
李白は酒量をしらない ....
きのうタクシーのおっちゃんが
この世に寝る、働く、食うの他に何があるんだろうねぇ。
と言っていた。
歳を取るごとに
楽しみなんて
無くなってしまうのにねぇ
と。
....
あのね、20代後半ってすっごく悲しい。そんな風に思った。
そういう人も居る。
なんていうの?「あ」って。俺って悲しくない?って。
ふと振り返ってみるとさ。意外と人生ってあっけねぇって。
あれれ ....
言葉の着ている服を
次々と脱がしたら
すっぱだかの
あかちゃんのようになると
うれしい
そこで 本当に 脱がしてみたら
おじさんの すっぱだか
まあ もとは ....
俺は時計を持たない営業部員でつまり仕事ができない
もらい物の手帳に不明瞭な単語だけ書きつらねて
昼間を秋葉原で過ごし歌舞伎町に立ち寄ってとにかく帰ってくる
今日は何本のエロビデオを店に突っ込んだ ....
一番必要なのは「お金」なのだそうです
防寒具や薬が足りないとか
被災地の人がニュースで言っていても
支援物資の仕分けという
二次災害が起こるとか
夕べそんな話をネットで見て
今日、 ....
現代詩フォーラムに投稿すればどんなにくっさいうんこだって詩になるんだぜ
ほら起きなさい、と
布団をめくったら
息子が石になっていた
くしゃくしゃパジャマの真ん中で
小さな石だ柔らかい色の
まだ磨かれも割れてもいない
服着せようにもサイズが合わない
....
迷路に入ってしまったらしいので
どこかに出口がないかと探してみた
道路標識に似た矢印記号があったのだが
進入禁止以外は意味が分からない
頭がクラクラするので
休憩しようと思うとベンチが出 ....
歩行者を跳ねる衝動を抑え
ドアをけ破って帰宅
薬箱を叩き割っても鎮痛剤はない
痛い
窓ガラスを割る
爪をはがして紛らわせる
祈りを呪いに代えてみる
痛い
自己抜歯に失敗
....
帰宅ラッシュの車両
油っぽい空気の中
違う体が欲しいって思う
座席には
よれよれの背広に
薄くなった頭を並べて
眉間にしわを寄せて目をつぶっている
サラリーマン達 ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
路地の暗がりで
キスされた
前頭葉が熱くなって
ぼうっとした
いや、前頭葉じゃないのかも
しれないけど
そして少し
体が
震えてる
とりあえずそのまま
わたしは宴会に戻 ....
これ以上
大人になったら
何日か 一緒に暮らしましょう
日々此処。 であなたた。
ちのこと。
ばでおど。
ると自己ってのがみるみ。
るとずれ込みゆくようなきがす。
るトレーシングペーパーでにっ。
きをつけ。
るみたい。
なそ。 ....
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