難しいことを
ムズカシイことのまま、放って
そらを仰いだ
{引用= 窓から細く伸びたひかりの帯に
ひるがえる
わたしの頭から、逃げ出していったもの ....
それは、
大まかに表したのなら踏切
もしくは縁が擦り切れた、
クラウドの束
私はなかなか爪を切れない性分で、
街には、
ローディング時間がない
そんな夢すら見ないのは
昆虫、
路地、 ....
おまえらがつねに嫌いです
ネイル先で彼氏の蓋をはじきとばしたり、
車両の揺れに合わせ欲情を波打たせる性癖などを飾られても、なんの興味も沸かない
(そうやっていつも、わざわざ口にする
(ヒトは青 ....
カモメが鳴いている。ゲームボーイが発するエイトビットの効果音に似ている。ぼくらのあらゆる体液を染み込ませたエロ本だらけのこの廃小屋が、蒸し暑い潮風を吸ってさらに膨張している。ぼくはかげろうの中にいる ....
子どもたちの語彙が拙いから。
とんぼ
だけど
車
高いビル
飛行機
ねこ
ぬれてる
もうツバキが、
だって
ともだち
晴れ
寒い
/ぼくらの/聞こえないうた/呼ばないで
....
爪先のリテラシーが
思い出に殺されていく
はんだ付けを間違えた回路が
デスマッチを繰り広げ
四季の裏話が
SNSの距離感を錯覚させて
鋭利な月で
寝がえりをうたないようにして
西の ....
何も言葉は約束しないだろう
出て行くことも 住んでいる 部屋から
そんなふうに思いとどまる 窓辺
すべてが現実だけれど 虚しい
秋葉原で僕は音楽を聴いた
価値は パソコンには も ....
仮に、僕の中にいる僕をぼくとしよう。
そして、僕の外にいる僕をボクとしよう。
すると、じゃあ、この僕は一体、何だろう、誰だろう。
ぼくは、
僕になれずにいる僕。
外に出ることがないから、 ....
あなたの悩みなんか
早起きして
乾布摩擦すりゃ
消えて無くなっちゃうとか
インド人なら
カレー食って忘れちゃうとか
そんな
乱暴なことは言いませんよ
言いませんけど
いい加減病院行っ ....
しどけない午睡から醒めやらぬ眠り姫は
一人寝の孤舟の岸辺で戦の終わる日を待ち続けて
夕陽をぼんやりと眺めていた
眺望のよい塔のうえに幽閉された魂は自分の捕虜としての価値も知らずに
幼い時に ....