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左からきた電車の窓に
私たちの姿が
映る
映る
あなたと
私との距離は
そうか
こんなふうなのか
それは
なんだかとても自然な
風景のようで
まるで
あなた ....
電車を待つ人々が
いっせいに
携帯を開く
今日の株価を確認する
プロ野球の結果を確認する
誰かとの 距離
同胞メール
という
機能が嫌い
いっせいに
私の孤独を送信する ....
腕の中で燃える子供を
抱きしめながら歩いてく
私自身が
すでに 廃虚だ
それでも
生きていくこと
人は
人である前に
影かもしれない
ヒロシマを忘れるな、と
私はうたわない
ナガサキを思い出せ、と
私はうたわない
アウシュビッツに吹いた風を
私はうたわない
東京のくらい空の波を
私はうたわない
私がう ....
偶然に
通りがかったチャットでは
まさに
ログが消されるところ
削除
とあなたがキーを打つ
誰かが
削除とキーを打つ
あなたの
意志でキーを打つ
あなたの
意志で ....
なきうさぎの夢を見る
ある朝
目覚めると
あたりは真っ白な
雪の草原で
私も真っ白な
雪の装いで
私は嬉しくて
ぐるんぐるんと
でんぐりがえり
雪をまとって
走る ....
同じになったためしがない
あなたを
追いかけて
私は走る
不等号の
その向きに
あなたを追って
ねこみみの新幹線が
魔法陣の街
すべる
すべる
あなたの
腕でブレーキを
かけたり
遠ざけたり
ふざけて腕を
組んだり
甘くみみを
噛んだり
笑いあって
....
六月は私を
饒舌にする
こちらにおいでと
手招きする から
とむらわなくてはいけません
あやうく
道路の真ん中に
立っているから自分で怖い
輪郭だけが強くなり
私もい ....
手のひらの中のことばしか
私はうたわない
振り絞る
ようではだめで
あじさいの
集めたあさつゆは
いつか
消えていくように
そんな
出会いだったと思う
それは消えた ....
ネクタイ
ほどいて
第一ボタン
はずして
ことばのねじを
ゆるめて
外はとても熱いから
そのまま
要するに
たどりつけないということだ
だけどそこにあるでしょう?
そんなふうに
要するに
好きなんだということです
無限に
割り切れないのです
だけど
そこにあるのです
....
落合朱美さんのuminekoさんおすすめリスト
(72)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
左からきた電車の窓に
-
umineko
自由詩
15*
05-7-31
携帯ホーム
-
umineko
自由詩
13*
05-7-26
影
-
umineko
自由詩
10*
05-7-26
メロディ
-
umineko
自由詩
8*
05-7-19
削除
-
umineko
未詩・独白
7*
05-7-15
なきうさぎ
-
umineko
自由詩
5*
05-7-12
不等号(改訂版)
-
umineko
自由詩
7*
05-7-11
ねこみみ新幹線
-
umineko
自由詩
5*
05-6-27
饒舌な六月
-
umineko
自由詩
5*
05-6-22
あさつゆの消える街
-
umineko
自由詩
10*
05-6-20
クールビス
-
umineko
未詩・独白
3*
05-6-11
円周率
-
umineko
自由詩
14*
05-6-11
1
2
3
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