すべてのおすすめ
毎日の両腕が
囲んでいる
空気や鞄の
大きさを見つめ
比べる相手も
いない掌の
隙間に挟んだ
ポケットティッシュが
歩き出す僕の
宇宙になった
冷たいビニールが
安っぽく ....
何につまづいてどこで倒れて
誰の手も届かないこの場所で
立ち上がることが怖くなったから
今は目を閉じて時間を戻そう
パールのネックレスのような長さで
繋いできたはずの思い出が揺れて
....
曲がるトンネルに奪われた視界
両手にぶら下げたビニール袋は
あたしの歩く距離を知らなくて
ガサガサと立てる音に付いて行く
振り向いて欲しいお母さんの顔
あたしならもう靴擦れの跡を
....
髪の毛の中に光を通す
黄金の束が揺れる稲のよう
頂上に黒い影が伸びても
この道で変わると決めた心は
本音を伝えるための声を抱き
誰か私を摘んでくれないか
唇を押し当てる風のよう ....
落ち葉が集まる
回転ドアの中
振り返る季節に
折り目をつけようと
頬を叩いた紅葉が
赤くなって
蟹みたいな歩き方で
立ち去る
人に踏まれながら
指を捨てたら
大事な約束を
....
線路の隣で揺れるコスモスが
うなだれた首を守りきれずに
飛ばされていく自分のように
シャツのアイロンを忘れたくらいで
家に戻るのが面倒になって
朝は行列に並ぶことなく
好きな映画を ....
クロワッサンの
生地を丸める時
過去と未来を
決めなきゃならない
左に置き忘れた
約束は
右へ向かってく
希望の尻尾と
同じ味なのに
心が違う
クロワッサンの
生 ....
制服のふたりがイヤフォンを分けて
同じ音楽の風に乗ったまま
片耳を横切るかすれた予鈴
真ん中でぶつかる裏声の歌
美しいものに触れるとみんな
お腹がいっぱいになりませんか
鞄の中 ....
台風の夜はビニール傘が
裸になるように
透明な皮膚を脱ぎ捨てるから
全身を覆う宇宙服みたいに
纏わり付いて離れない鎧が
姿勢を崩して歩こうとする
マンホールの蓋が持ち上がるなら
....
『宇宙ごみ』
吐き捨てたガムを包む銀紙は
星になるのか石になるのか
宇宙のごみセンターに問い合わせ
地球のルールに従うように
銀紙の上に名前を書いてる
『流星群』
メロンソー ....
順番通りに死んでいくのなら
僕は何番目の星になるの
ビニール傘が裸になるような
風が吹いて雨が降って
おにぎりが三角じゃなかった夜
いなくなったお母さんのことで
食欲をなくすはずだ ....
水色の希望を空に溶かして
氷の上に乗せたブルーハワイ
胃が痛むくらいキュッと縮んで
思い出はドミノ倒しのように
現実の壁を薄くしてゆく
美しかった君の困った顔
他に誰が知っていると ....
朝とも夜とも言えない時間に
新聞配達のバイクが来る
彼等が世界を見ている間に
僕等は寝息の中でキスをした
みんな眠ってるうちは死なずに
透明な空が綺麗だと思う
彼等と僕等が交代する ....
あなたのシャツの裾を掴んだまま
どこかへ連れ出して欲しかったのに
コーヒー買って来てと頼まれて
仕方なく手離すシャツの形が
風で膨らんで羽根に変わった
あなたの背中が消えないうちに
....
Tシャツの上にプリントされた
ネクタイの模様は僕のように
子供と大人の顔を持ったまま
世界へ出て行く覚悟がなかった
寿命が伸びてるこんな時代に
敗北を認めるのは早すぎて
夢はひとつでも ....
極太の筆で平和と書いた
しっぽから垂れる墨汁の液が
白い紙に黒い雨を降らせ
平和を台無しにしてしまった
書き初めは何度でも出来るけれど
あの雨が降った戦争のように
やり直せない時代を生 ....
タクシーの窓から見える夜景に
魂を投げて光になった
都会のイルミネーションはきっと
居心地の良いテーブルみたいで
すれ違う過去に乾杯をする
輝きの真ん中にいる人は
白い歯を出して笑 ....
白いホールケーキのような町に
シャベルで切れ目を入れたとしても
真新しい粉が空から降って
思い出を挟む間もなく積もる
傘も差せずに動いているなら
髪を白く染めてゆく雪の精
何十年も先の ....
過去に置いて来たはずの想いが
延々と生き抜いて蘇る
誰かが蒔いた白い花のように
今も時々あなたの夢を見る
たくさんのトランプを持った
あなたの最後の切り札は何?
ガラスのコップで手 ....
女子高生が蛇を履いていた
ズルズルと足首を食べられて
血が流れるのは上の方からだ
子宮の鱗が剥がれていく度
透明な体に生まれ変わる
水泳の授業を休む時に
男の先生だと言いにくい
....
空に灰色の煙が立ち込め
干してある洗濯物を汚してゆく
Jアラートに掴まされた夢が
輪郭をなぞらなくて良かったと
テレビの前でスープを飲んでいる
前触れもなく飛んで来るのはきっと
虫 ....
二時です
虹です
やぁこんにちは!
夢の中で
トイレを流す音を
聞いたけれど
雨が降ったんだね
五時です
誤字です
まだ眠いでしょう?
日が落ちる頃に
書いたノートは ....
詩の世界に身を預けてからは
コンビニのアルバイトのように
今日はもう上がっても良いよなんて
言ってくれる店長はいない
写真家は撮りたい画のために
何年もかける時があるという
僕はそ ....
窓に差し込む光のパレード
雀が鳴いているうちはまだ良い
目覚まし時計で僕は一度死ぬ
ブラインドの羽根を回す力で
景色を切り刻む夢を見ていた
皆殺しの朝をミルクで薄め
コーヒーはいつもと ....
靴紐を結び合った時から
運命は重たい辞書のように
座るのではなく歩くものなんだ
灯りの付いた家に帰る事
大切な写真が増えていく事
僕が思うよりも君はずっと
真っ直ぐな生き方を選んだ ....
旅人の靴を履いている人
いつも忙しく走り回っても
見覚えのある細い指先で
涙の温度を測ってくれた
君はもう新しい土地に慣れて
庭の花に水を撒く時間だ
恋が終わっても心は続く
長い ....
風に運ばれて揺れる髪の毛は
頬をなぞる優しい手の動きを
思い出すような恋に良く似てる
永遠の森で見つけた涙を
頭の上に乗せて歩きたい
IDカードをぶら下げながら
コンクリートのビルに出入りをする
飼い猫の首輪が軽くなるのは
見上げた空に星が浮かぶ頃
明日もまた胸にメダルを掛けて
誰がいちばん可愛いだとか
何がいちばん売れているだとか
私にとっての世界は争い
透明人間になりたかった
耳を塞ぐのはヘッドフォンで良い
口を隠すのはマスクで良い
肩に触れられて初め ....
壊れたテレビが電波を送る
黒い雨は誰が降らせたの?
白い涙は何て言っているの?
幸せそうな笑顔ばかり見たら
トラブル心に繋ぐ物が無い
スイッチが届かなくなったのは
世界 ....
Lucyさんのミナト 螢さんおすすめリスト
(66)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
駅前
-
ミナト ...
自由詩
2
19-1-14
目眩
-
ミナト ...
自由詩
1
19-1-8
お母さん
-
ミナト ...
自由詩
2
19-1-7
メッシュ
-
ミナト ...
自由詩
2*
18-11-27
分身
-
ミナト ...
自由詩
5
18-11-24
偶然
-
ミナト ...
自由詩
3
18-10-20
船
-
ミナト ...
自由詩
3
18-10-16
聴診器
-
ミナト ...
自由詩
6
18-10-15
UFO
-
ミナト ...
自由詩
1
18-10-2
star_tours
-
ミナト ...
自由詩
1*
18-7-18
不協和音
-
ミナト ...
自由詩
2
18-7-12
海
-
ミナト ...
自由詩
1
18-7-11
青の時間
-
ミナト ...
自由詩
2
18-6-29
歩道橋の詩
-
ミナト ...
自由詩
1
18-6-29
凡人の爪
-
ミナト ...
自由詩
8
18-6-25
雨
-
ミナト ...
自由詩
1
18-6-19
ナビゲーション
-
ミナト ...
自由詩
3
18-4-8
北国の朝
-
ミナト ...
自由詩
10
18-1-12
古傷
-
ミナト ...
自由詩
1
17-9-16
白い蛇
-
ミナト ...
自由詩
2
17-8-31
ミサイルの朝
-
ミナト ...
自由詩
3*
17-8-29
不眠症の詩
-
ミナト ...
自由詩
9*
17-8-26
復活の呪文
-
ミナト ...
自由詩
2
17-8-20
延命装置
-
ミナト ...
自由詩
8*
17-7-20
happiness
-
ミナト ...
自由詩
1*
17-7-8
唯
-
ミナト ...
自由詩
2
17-5-25
冠
-
ミナト ...
自由詩
3*
17-5-22
プライド
-
ミナト ...
自由詩
2*
17-5-16
鎧
-
ミナト ...
自由詩
2
17-1-25
再生
-
ミナト ...
自由詩
3
16-12-27
1
2
3
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