すべてのおすすめ
死体って本当に動かないんだ
父さんの死体は 父さんと言っても動かず
とても不思議だった

死体だけども 父さんと変わらずに呼び
唇を水に浸した綿で拭いたり
保冷剤を取り替えるのを 成る程と ....
父の死後 葬式が終わった次の日から
働きに出た私を 奇異の目で見る人もいた
供養が足りないと 言う
しかし 私は働きにでて良かったと思う

泣いてもわめいてもどうにもならないのだ
日常を取 ....
父は修行中らしい
はじめての経験だから
父も大変なのだ
だから みんなで助けて
供養して下さいと
和尚様が言う

およばずながら
いちの子分 長女 私
そのに 長男 次男
そのつれ ....
桃の実をすぐるため
はしごに登って高い枝に手をのばす
少し時期が遅くなったので
実はピンポンボールのようにまで
大きくなって 枝一杯になっている

このままでは多すぎるので
適当な間隔を ....
光では消える
だから 灯りを

照らすという意志が欲しい
だから 灯りを

ともすという力が欲しい
だから 灯りを

暗いものが見えるだけでも
心の灯り

たきつけているのは  ....
育てていた蜜蜂が 熊に襲われた
蜜を狙って巣箱を壊し 女王蜂も食べられた という話

熊って 蜜だけじゃなく 蜂も食べるの?
食べるらしいよ それ以来 蜂が怖がって
外へ蜜をとりにいかなくて ....
黄色の帽子をかぶった一年生が
朝の登校の集団に 交じっている

今時はピンクのランドセルもあり
小さな背中一杯に背負い込んでいて
初々しさに 車を運転しながら
自然と微笑み 見ようとしたが ....
木の皮に こもった熱が
少しづつ 雪を溶かし

陽射しが 波紋のように
幹の根元を まるくあゆむ

溶けた雪は水となり 土にしみ込む
しみこめない水は 雪の下をたぱたぱ流れ

水の膜 ....
書籍小包が届いた 見慣れた宛名の筆跡に
若い頃作っていた詩集の メンバーからだとわかる
が 差出人を見て ドッキリ
初めて見る筆跡と 女の子の名前
娘さんから 私への贈り物であった

童話 ....
晴れた日 銀の洗濯棒は陽射しに熱され
光を宿し 立ち尽くしている
光を受けない所は 銀棒のまま
横にかけられた 渡し棒とまかれた鎖を支える

重しにはめこまれ 土の上に立つ洗濯棒
洗濯物が ....
降り続く雪に 何かあったのか
急に停電になる

夜の十時を回り 真っ暗
のはずだったが ほのかに明るい
雪明かりが 窓の外から輝いている

どこにもやりどころのない雪が
家の回りに山の ....
小さなツリーに飾りつけ ケーキを食べて
プレゼントを期待して眠った子供の頃
夜中に聞こえてきたのは 言い争う声

弟達は眠っている 耳をすますと台所で
父と母が言いあっている
なんだろうと ....
この曲は アフロ・キューバンのリズムで
と 演奏の方の解説を聞き 苦笑

アフロ・キューバと 聞き間違えて
詩にまでしてしまった 
でもアフリカのリズムである事はあっている
いや別に 勝気 ....
バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ....
鎌を持ち稲を刈る
コンバインが入れるように
田んぼの四隅を 大きく刈る
いろんな形の田んぼ
とにかく 鎌で刈る

雨が降りそうなので
ブルーシートも 持って行く
雨にぬれたら 機械の中 ....
あおぐ うちわ
木漏れ日 舞い
ついばみ 鳴く 白い雲

腰掛けて 揺れる
飲み散らかした花びら
風爪 斬り 羽織る
草の夢 露の戸

繰り言 湿るサンダル
絡む炭酸 甘く 指に
 ....
重ね合わせた掌に のせる想いは煙り
ろうそくと線香の火に 日常が遮断される

目を閉じ 心の奥に目を落とすと
闇の中にかすかに
小さな子が 手を合わせている
幾人いるかは 暗くてみえない
 ....
夏美かをるさんの砂木さんおすすめリスト(47)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたす- 砂木自由詩18*13-7-21
父さん- 砂木自由詩26*13-7-7
空の鳥- 砂木自由詩18*13-6-30
あり- 砂木自由詩13*13-6-17
ふける_朝焼けに- 砂木自由詩18*13-6-2
蜜と毒- 砂木自由詩20*13-5-12
花の傘_雨道に- 砂木自由詩13*13-5-2
陽_波紋- 砂木自由詩17*13-4-14
親愛なる童話- 砂木自由詩14*13-3-23
銀の棒- 砂木自由詩14*13-3-10
雪明かり- 砂木自由詩14*13-2-17
メリー・メリー・クリスマス- 砂木自由詩12*12-12-31
演奏会の夜- 砂木自由詩12*12-12-16
幸せは眠っている- 砂木自由詩15*12-11-25
とってるぞー- 砂木自由詩12*12-9-28
伏せ字_渡る野- 砂木自由詩25*12-9-17
うたかた- 砂木自由詩17*12-8-26

Home 戻る 最新へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する