二〇二〇年十二月一日 「年間SF傑作選7」
きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選7』の再読である。これは4作ほど憶えていた。バラード、ラファティ、ボブ・ショウ、バロウズの作品だっ ....
二〇二〇年十一月一日 「{ルビ生贄=いけにえ}の王」
『年間SF傑作選3』の6作目は、ポール・アンダースンの「{ルビ生贄=いけにえ}の王」アメリカ人側の宇宙飛行士が生き残り、敵側に捕まった。 ....
二〇二〇年十月一日 「みやうち ふみこさん」
『O・ヘンリー名作集』の2作目は「警官と讃美歌」冬は寒いので、なにか悪さをして刑務所に入ろうと、いろいろ努力するホームレスが主人公。どうしても努 ....
二〇二〇年九月一日 「転移」
『猿の惑星』を書いたピエール・ブールの単行本『ジャングルの耳』が、Amazon で5983円してた。ぼくは、3000円でネット古書店で買った記憶がある。3000 ....
二〇二〇年八月一日 「リハーサル」
ホラー・アンソロジー『999 狂犬の夏』の4つ目は、トマス・F・モンテルオーニの「リハーサル」舞台で起こる怪異談。といっても、芝居がはけてから起こる出来 ....
父の日や父たる人の在らざれば
父の日を想ふ吾が子や父在れば
一歳になる君の中には
言葉の胎児が眠っている
まだ器官が発達の途上で
それでもときおり胎動を返す
言葉の胎児がぐんぐん育っている
パパやママのおしゃべり
呼びかける言葉
絵本の読み聞かせ ....
走り梅雨右眼の視界鮮やかなる
五月尽家去るとふ人さびしらに
二〇二〇年七月一日 「『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』」
『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』の再読終了。憶えていたのは、パトリシア・ハイスミスの「かたつむり」だけだったが、繰り返しになるが、シオド ....
あの頃「敷かれたレール」から{ルビ逸=そ}れて
長らく僕は、台本のない道を歩いてきた
最近ふと立ち止まり
ふり返った背後の道に
無数の数字が記されていた
3.14159265359……… ....
ツィート連詩
1
今朝から、ずっと
計算しているのに
解のでない物語り
曲は知っていても
おどれない音楽
亀裂に埋まった垢は
とれないままでいる らどみ
2 ....
二十三時
もうすぐ寝るまでの
もったいない時間が
照明の下のソファーにある
父親の死とか
明日の仕事の乗り切り方とか
全部雨音に消えて
現実が今だけになる
叶うのは
いつも小 ....
俯いて、含み笑いを浮かべて、
、ニヤついてはいない、じっと足もとに視線を落とし、
ときどき、うん、ふん、へえと頷く男、その男詩人、白い球赤い球、黒い球、
黙ったままで、眼がふらんでる空に、や ....
たそがれの
緑の風に吹かれては
ゆうぞらの
白雲流れる様みては
まもなく暮れる一日を
まもなく昏くなる刻を
いちりんの花しろい花
群れて咲く花あかい花
ありがとう
今 ....
葉脈の無疵なままに柿若葉
落ちきらぬ日に照り返す柿若葉
書いては消して
書いてはまた消して
なにが書きたかったのか
わからないまま
白紙の
きょうがおわった
家路につく鳥に
息災だったか ....
神の物音に、目覚めても無視した
だが、
妻が起きれば 私も起きる
けさは四時起床だった
すずしい床、
とは反対に
あたたかなポトフを頂いた
するべきことを紙に書き出し
勿論 そ ....
二〇二〇年六月一日 「夜のみだらな鳥」
ドノソの『夜のみだらな鳥』を読み終わった。さいごのとこらへんは、修道院に住まう老婆たちの話になっていた。ディートと呼ばれる男が老人なのか赤ん坊なのか ....
ひりひりと 麻痺したこころに
ナイフ──温かい、をいれて
血の、匂いは、青空だったのに
けさも くもり
僕は何も語っておらず シーソーする きみと
シーソーする きみと
又、戻ってしま ....
卯の花の崖に枝垂るる峠道
峠道両手に掬ふ岩清水
(歯長峠をゆく)
ひとつの声が磔にされた
影が七つ震えていた
見つめるだけで魚の群れを孕み
蒼いシーツをまとって巻貝を奥へと遡るひと
血を流す鍾乳石
鏡自身の顔
その微笑み
宝石箱に喰われた指
そのク ....
▽ 5月病/5月3日の ℹ︎ 短文から ▽
少なくとも、色と数と線と面とが、つながる
脳内神経の束を強制的にブチ切った上でーー
再構築の島で、死ぬほど虚しくならないでね
後生だから、2 ....
はじめに言っておくがわたしはこれから仕事をしなければならない。たった一時間だが、1100円と少し色つきの重労働だ。これから丑三つ時を過ぎれば街は深く暗い静寂に覆われる。路面も眠っている。陶酔感より ....
今はテレビよりも
ラジオを聞きたい気分
軽快に喋り盛り上がるラジオ
居間の静けさを壊すことなく
上手く馴染んでいる
雨が降りそうで降らない
天気予報が曇りだと告げる
静けさが ....
若葉雨閑けき社の門くぐる
しめ縄をかけし新樹や小糠雨
低気圧を駆け抜けていくオレンジ色の光
曇り顔が灰色から墨色に変わるそれは
、壺を仕留めたせいだろう
きっかけはちょっとした背中の痛み
割れそうな傷口を絹糸で塞いだ モーメント
抗うには遅 ....
二〇二〇年五月一日 「柴田 望さん」
柴田 望さんから、同人詩誌『フラジゃイル』第8号を送っていただいた。お名前を知ってる方から知らない方まで、20名以上の方たちの作品が載っている。紙の質 ....
不穏な夢を食べるのは獏ではない
不穏な夢を食べるのは詩人
悪夢にも似た不穏な絵画
不穏な空気の音楽
不穏な血腥い映画
不穏な推理小説
....
数え切れない星たち
休日の夜は何故かスローで
あなたと過ごせる時間が長く感じる
夜景よりも何よりも綺麗な愛
幾つも積み重なった喜びが輝く
幾つも様々なことが積み重なって
良い流れに ....
種蒔くや自給自足の真似事なる
風の香や檸檬の花のこぼれ散る
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