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とても疲れている
人間であることが 嫌だった
むしろ死んでいるのかも知れない
自分のことなんて どうだっていい


会社の便所で 夜空を見ていた
家に帰りたいと思う
そうである ....
光ろうとも
光らせようとするでもなく
ただ
感性には自信があるというひとよ

静止している物体が
一見いつまでも静止していられるからといって
今生この宇宙は今のところ膨張しているわけだし ....
六月の花嫁が
投げたブーケが
放物線を描いて
確かな意志を持って
わたしのほうへ
向かってくる

『ブーケをキャッチしたら
幸せになれる』というフレーズは
もちろん知っていたけれど
 ....
楽園の解体工事が
とり行われようとしている
汚染された水を タイホする警官たち
風たちは 殺し合い
泥んこが 泥んこに 罪をなすりつけている

天がくれた 雨
天がくれた やさし ....
君は踊る
薔薇を 菫を 雛菊を踊る
揚羽蝶を踊る
木洩れ日を 気ままな風を踊る

君は踊る
虹を 青ざめた夜明けを 葡萄色の黄昏を踊る
波を 湧きあがる雲を 嵐を踊る

君は踊る
 ....
机上の聖書の上に置かれた 
ひとりの骸骨が 
遥かな明日の空を視て、笑ってる。 

骸骨は、恐いものと思っていたが 
全てがそうではないらしい 

どんな人もいつかきっと骨になり 
顔 ....
(無音)

ずっとずっと少女は旗を振っている。

なにを言わんとするのか

なにを伝えんとするのか

一切、わからないが

その表情は切実で、真剣そのもので

真っ黒い旗を必死 ....
{画像=120523013143.jpg}


いつも何かが足りない気がする
いつも何か一言いい足りない
いつも何かを忘れている
いつも何か遅れている気がする


忘れてしまったもの ....
靴屋でスニーカーを試着していた
少し小さかったので
もう少し大きいサイズはありませんかと店員に尋ねると
少し大きいサイズの男の人を連れてきた
いかがですかと聞く店員に
ちょうどピ ....
いつか終わる世界で
いつか終わる鼓動を抱いて
そうして最後を知りながら
今日は確かに終わっていく

きっと意味がなくなったら
世界に捨てられるんだろう
だけど未だに生きているから
僕に ....
朝の冠
光なぞる指
覆い
覆いて


凶事とともに
庭に埋まり
花露の熱
打ち寄せる音


寒い光の底から出て
雑な緑を集めている
昼の明るさ
何も無 ....
きみのこと
すきだといったら
もしかすると
ぼくのこと
きらいになるかもしれない
なんて

あるのかな
あるのかな
あるんだろうな
きっと

そういう
かなしさが
ずっ ....
数年前は
誰かが私を
語ってくれた
私の歌を
歌ってくれた
けれど長く生きたせいか
今はそれも
少なくなった

私が私の
物語を語るときがきた
私の歌を
歌うときがきた

 ....
  ねえ
  これが、
  産まれたての時間。
  そう言いながら少女が
  綿飴をひとつ、ぼくにくれた



  まぶしい屋台の{ルビ犇=ひし}めき合う
  貧しげな七月の ....
やさしい歌を歌いたかった

誰も歌ってくれなかったから

野ネズミが騒がしく街を出てゆく

荒廃と言う名がふさわしい場所

私は鎖に繋がれたまままた眼を閉じる


夢 ....
ひらり おちる
消しゴムのかす

えんぴつを研いだ時の
木の破片

真っ白なノートに書きなぐった
たくさんの言葉たちが

笑う 泣く 笑う

書いては消した 小さな唄
ちっ ....
母の日がすぎて
枯れるしかないカーネーションが
花屋の奥に隠れている

ありがとう も
ないよ ね 
今さら

なんでもない日に
ぼさっと訪れて叱られようか
母にとっての子供でいた ....
水たまりに響き渡る月明かりと
引き換えに濡れたスニーカーが
ぴちゃぴちゃとアスファルトに
足跡を描いた
午前0時
夜空のアトリエでは星の彫刻家たちが
田園地帯から裾野にいたる陰影と静寂を
 ....
車椅子の母の髪をカットした
チョキチョキ ハサミで切りそろえる
黒い髪より 白髪の方が多くなったね

わたしは 母が年を取って授かった
上には 年の離れた兄弟たちがいて 
望まれないまま  ....
古本のあいだにみつけた四葉のクローバー
これをはさんだのはどんなひと
幸福をひとつ逃したのかなあ
それならかわりに僕がもらっておこうか

きみの幸福の受信感度は良好かな
太陽にはいま怪物級 ....
       夜更けに降った雨はあがった
       そらはどこまでも透き通り
       青く高くひかりに満ちる
       さぁ腕まくりして窓ふきをしよう
       透き通るほど ....
天から光がさし
地から湯気が立つ
鳥たちの声
虫たちの息

生きている
感じている
日常を忘れ
自然に返る

敵はいない
味方もない
一人で歩く
今を生きる
少し大げさに
五月の朝を吸い込んだら
つまらない不純物など
軽々と許せてしまうくらい
気管が心地好くせせらいだ

少し控え目に
五月の朝を吐き出したら
ためらいや秘め事を
うっか ....
      


         あかるいあかるい夜でした
         そっとまぶたを閉じて横たわり
         窓から手をさしのべる
         やさしいやさしい ....
夕立が来るぞ
洗濯物入れて
布団取込んで
窓閉めて

空が暗くなる
風が強くなる
鳥が巣に帰る
世の中が死ぬ

寂しくなる
悲しくなる
泣きたくなる
つらくなる
 
 
深夜、きみが
コップを割ってしまった
きみの夢の中で

思い出の品だったのだろうか
きみは泣き出して
泣き止まなかった
ぼくはきみの夢の中で
ただおろおろするばかりだった
 ....
今日の終わりに
のりしろが佇んでいる

のりづけしなければ
全てがそこで途切れることを
知っているはずなのに
どうしますか? と
のんきに尋ねてくる

点線から先は
のりしろ
白 ....
はなちょうちんは
ふしぎだ

うまれてすぐに
はじけてきえる

おかあさんに
みせようとした
そのときに

まだなかった
ことばといしきの
だいしょうのように
 ....
野良猫が生垣から顔を出して
じっとこっちを見ている

  /かけとび
  あやとび/
  /ステップとび

去年はできなくて癇癪を起していた
ふふふ、まあ頑張れよコワッパ と思った ....
 
 
二死満塁のピンチだった
ぼくが第一球を投げると
キャッチャーは既に不在だった
家を継ぐために
故郷に帰ったのだ

走者はホームに生還した
その間にバッターは
甲状腺の病気が ....
ちゃむさんの自由詩おすすめリスト(92)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
俺、38歳- 番田 自由詩212-5-25
感性には自信があります。- 海里自由詩312-5-24
カサブランカ- そらの珊 ...自由詩18*12-5-24
『出かけられません』- 座一自由詩512-5-23
踊るひとのための連祷- 塔野夏子自由詩23*12-5-23
あかるい骸骨ーセザンヌ展にてー__- 服部 剛自由詩812-5-23
- 高原漣自由詩3*12-5-23
雲が流れていくよ- beebee自由詩2812-5-23
金環日蝕- 小川 葉自由詩212-5-22
人間日和- なきり自由詩512-5-21
無境音叉- 木立 悟自由詩512-5-21
チューリップ- ゆうと自由詩112-5-21
Lullaby- mizunomadoka自由詩412-5-20
綿飴- 草野春心自由詩19*12-5-20
子守唄- 永乃ゆち自由詩2*12-5-20
文房具- 三奈自由詩31*12-5-15
赤い花みつけた- 朧月自由詩1112-5-14
空に還る足跡- 風呂奴自由詩4+12-5-14
【_母の日_】- 泡沫恋歌自由詩22*12-5-13
しるし- 梅昆布茶自由詩1312-5-13
背伸びして窓をふく- 石田とわ自由詩13*12-5-12
森林浴- ペポパン ...自由詩6*12-5-12
朝_(五月)- nonya自由詩27*12-5-12
くるまれて- 石田とわ自由詩10*12-5-7
夕立- ペポパン ...自由詩6*12-5-7
思い出- たもつ自由詩1112-5-7
のりしろ- そらの珊 ...自由詩10*12-5-7
鼻提灯- 小川 葉自由詩312-5-6
なわ跳び- 壮佑自由詩28+*12-5-3
第一球- たもつ自由詩1112-5-3

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