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僕と君はただの点なんじゃないかと
よく晴れた三月の駐車場に僕は立っていて
電話で君相手にそう言ってみて
銀行員の運転する車が入ってきた
銀色の車体に青色を流して
僕の腰から下も映って ....
バスの窓が煤けて、町を映し続けている 六十キロ

断続して、町の輪郭として、区切られているビルは、断続して

ビルとビルの隙間の半分には、雑誌と暗闇と雨水がともり

上半分には、ただそこに ....
回る理由もわからないまま母体は回り
僕を孕み生み、落とした
知らないよこんなところは

なんだ、 この鉤裂きは


ある朝目を覚ました
父親が死んだ

ひとしきり遊んで帰った
 ....
たとえば
晴天で
海沿い
海岸線
僕はモーターサイクルで
あなたは一艘の舟
並行して走る
僕は大陸を飛び跳ねるが
海原に出られない
あなたは七つの海を越えられるが
陸では乾いてしま ....
さいきんよく遊んでもらっている猫がいて

その人をみていてわかったのだが

猫ってわらうんですね



その表情は

じつにうれしそうというか

なにもできんくせにとくいげと ....
僕が川面に平坦な表情を映して

都会の水は緑色してて、細かい、本当に細かい小さなたくさんの滓を

とかしこんで

混ぜ込んで

漂わせて

気が向いたらめちゃくちゃに掻き回している ....
太陽が落ちかける頃
森の中で
ベンチに君と座った
今年最初の蝉の鳴き声
そこで聞いたんだ
月が霞んで見えた


高すぎるビルに囲まれた場所
誰もいない場所をさがして
ベンチに君と座 ....
暑さ蒸し返し始めた

暑さ

黒いパーカの袖は汗に湿って

そして子供の頃にも一度感じたことのある憂鬱またやってきた

しずめつづけられる

意識の基礎がそれに塗りこめられて息がし ....
石田 圭太さんの水町綜助さんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Galapogos- 水町綜助自由詩8*07-3-9
まだ何も見えない- 水町綜助自由詩8*07-3-4
回る理由- 水町綜助自由詩11*07-3-2
トマト- 水町綜助自由詩13*07-2-23
猫のこと- 水町綜助自由詩11*07-2-15
堀川- 水町綜助自由詩3*07-1-18
ベンチ- 水町綜助自由詩5*06-10-5
nayameruブタ- 水町綜助自由詩7*06-9-21

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