食卓レモンのかなしみは
食卓ってなんだ?と
となりのワサビに聞かれたり
きいろの表面に こまかい凹凸
みどりのふたが 大きすぎても
レモンになろうと
もがいているようで
かなし ....
空き缶だらけの中から割り箸を見つけて
しかも 割れてなかったから割ってみた
それだけだ
見通すことも 燃やすこともない
トイレの壁紙はお前のシャツの柄に似てくるだろう
その薄い胸毛を 蹴 ....
イチゴの 前と後ろ を 見分ける 事が
できたら この田舎 を 出る事に する
重たい これは バッテリーの アダプター
窓の横 電車が 通り過ぎる時 思い切って
手の平 パーに 開い ....
鞄の中に 一匹のカブトムシが蠢いていた
しかもヘラクレスだ
数日前は ぶよぶよとした白い固まりだったのに
いつのまに そんな立派な角を得たのだろう
窓から 彼を外に放した
少し黄色がかっ ....
いい天気だった。これほど天気がよければ、女の乳首も見えそうだった。見えなかった。おれは駅前のロータリーのベンチで、バスを待っていた。
隣に座ってる男の乳首は見えてしまった。 ....
あまりの暑さにクーラーをつける
よほど暑かったのだろう
いろいろな動物たちが家に集まりはじめ
またたくまにいっぱいになった
長い部位をもっている動物はそれをたたんだ
肉食動物は捕 ....
にゃんでか知らにゃいけど
「にゃににゅにぇにょ」
が言えにゃくて、全部
「にゃににゅにぇにょ」
ににゃる
日常生活に支障はにゃいもにょにょ
こにょままでは
僕が僕でなくなってしまう
....
靄のかかった人々は表情の裏側の悲しみを蓄積していくばかり
痛みに麻痺した人々はこの世を素敵ともてはやすが共感をよぶことはない
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幼い頃に望んでいた羽などはもういら ....
底の底。最も底。黒を通り過ぎた黒。
ゆっくりとゆっくりと、青い腕は延びてくる。
血管の浮き上がる、細い腕だ。
空は鈍く、光を失う。
意気揚々と振り上げられるその腕。
空拳。
空を手応えなく ....
マツモトさんのおすすめリスト
(39)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
食卓レモン
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湾鶴
自由詩
19*
04-6-6
蹴りたい田中
-
合耕
自由詩
9
04-6-6
イチゴのストロベリー
-
喫煙変拍 ...
自由詩
3
04-6-6
ヘラクレスの遺書
-
シャッタ ...
自由詩
7
04-5-31
ディズニーとマクドナルドと劇団四季に命を狙われる男
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
7*
04-5-27
すべてのものへ
-
たもつ
自由詩
32
04-5-26
にゃ
-
たもつ
自由詩
35
04-5-18
地上の天使
-
かえで
散文(批評 ...
5*
04-5-16
陰影
-
うさぎや
自由詩
2
03-7-5
1
2