はなぞの
げっこう
さんるーむ
むじのかべ
ひくいそら
どあのおと
かんいべっど
りゅうどうしょく
ひきだしのせいしょ
うすいほほえみ ....
死んでいる鬼瓦めざして
何の予告もなく
銀色の竹とんぼが来訪
唸りながら
怒鳴りつけてきた
隣り町の宝石店の宣伝である ....
車窓からみえた
数羽の白鳥
つめたい水に
ああしてきれいに
浮くまでに
どれほど
ためらったことだろう
どれほど
しつけられたことだろう
わたしの知らない習わしが
見慣 ....
いまは、両親の甘い海のなかで、ゆるやかに生きて、息をしている気がする。
しんしんと
雪のように眠っている
君の
シャツの
胸のあたりに光がにじみ
そこだけが
かわいた月面になる
白、
黄、
水色 ....
チルチルハナチルサクラチル
ウイノオクヤマハナミチル
カゼノフイテモハナノチル
テフノトンデモサクラチル
チルチルハナチルサクラチル
イツイツマデモユメノウ ....
ある日私は死にまして
ふと気付いたら
地面で寝てまして
そうかここは天国かと
回りを見渡すと
そこにはただの日常があって
平日お昼の町並みがあって
寝ていた私を誰も見ていない ....
夜、すべての列車が
運行を終えたころ
駅にしんしんと
ネジが降り始める
駅舎の出入口や
線路に積もったネジを
当直の駅員がネジかきをする
やがてネジは止み
夜明けにはすべて溶けて
....
ケイティ、クリスティ、それからローラは仲良しの三人組だ。
ケイティとクリスティは二人とも変てこに曲がりくねって
串も通らないトウモロコシのひげみたいな髪の毛に、そろって
そばかす顔のさえない女の ....
赤い月の靴音が
真白(ましろ)な闇に反響し
黒ずむ銀の星々が
小さく遠くに穿たれて
まだらな紫色(しいろ)の石の野で
死ぬまであなたはおどりつづける
....