(ア、ア、マイクテス、テス、本日は晴天なり。)
がぁーん チャペルの発声
ほとばしる 薔薇 バラの花びら
ひゅうひゅうと襲われる

トレーシングペーパーで透かしても
バラの雌蕊は包まれて  ....
見知らぬ街の
見知らぬ看板に
見知らぬ字で
見知らぬ言葉が
書いてあったんだよ

と見知らぬ人が
僕に話し掛ける

気弱な僕は
あなたを知らない
と言えなかった
将来、
明るい展望があるかだって

ただいちど
めのまえが明るくなったのは
殴られたときだね

とじてるんだかあいてるんだか
判然しないねぼけまなこも
こう、くわっとひらくのは
死 ....
今回の台風で人が死にました
前回の台風でも人が死んだにもかかわらず今回の台風でも死にました
僕は事前のニュースで、前回の約4倍の規模の台風が来るというのを聞いた時点で
「今回も何人か死ぬだろうな ....
気がつかなかった
包丁で
指先を切ると
鈍い音がした
そこに涙が滲みこんでゆく
指先から
手首

二の腕
鎖骨
うなじ

錆びついてゆく
どれも好きな部位からだった
限 ....
青い空の向こうから
巨大な顔が降ってくる
にこにこにこにこ
笑いながら
うわあこっちにくるな
記憶は
思い出に似ていて
にどと戻りはしないのに
私の体を小刻みにふるわせる

港町の風景が逆光の影のように
寒くてしょうがないのはきっと
季節を呪った
ブランコのせい

吹きかけ ....
ネオンと雑踏と台風とをまとめきれない街、そしてその旨。わからないから遠いんだよ。眠るようにするりと受け付ければ「飛ばされちゃおうか」とか軽やかにニア・ヒア。海沿の錆び方をした集合住宅、写真の中にいる気 .... 祖父のあとをついていく。

海を見渡す墓地で、親せきたちが鎌で草を刈る。わたしも草を刈る。

母が野の百合を、見つけ出した墓に供えた。

波は白い。
夢の中で道に迷うと目覚めなくなるって本当?
って彼女が訊くので
ルルルと笑ってごまかした

蓋し彼女の顔に見覚えがあるのは確かだ
しかし果たしてそれが
そうです

シスチンとシスチ ....
夕べのにおい
外灯のにおい
壁の裏側に眠る怪物
屋根の向こうにそびえる火を追い
刈り込まれた生け垣の葉をとばす



一筆書きの街から街へ
人のような虹が駆けてゆく
うろ ....
{ルビ医師=いし}らバス{ルビ停=てい}にいてすばらしい
{ルビ酸欠=さんけつ}さん{ルビ診察検査=しんさつけんさ}
{ルビ残念捻挫=ざんねんねんざ}
インテリ{ルビ庵癌=あんがん}あり{ルビ転 ....
三番線に十両編成の
パフェが到着した
中から降りてくる人たちはみな
クリームまみれ

母親に手を引かれた幼い男の子が
頭にフルーツをのっけて
昨日からだよね、昨日からだよね、と
 ....
誰かとこすれあってできてしまった命が
夕方のチャイムと一緒に甕から飛び出た
「あずきとぎ」のささいなミスからこうなった
最初から判っていたことなんて大したことないね、っていう
軽率な発言が玄関 ....
? 枯葉

色づいた街路樹
華やかなコートを纏った目抜き通り
ライ麦パンと
ビールはペールエール
高架上の駅からは、いつも
傘をさした男たちが笑いながら落ちてくる


? でかけな ....
青く揺れる影
むせかえる油絵の具
染まりゆく
ある日見た青空に、こがれて
狂人にも似た欲望で
部屋中を空への入り口に変える
ほうっておかれて、いいのだ。
忘れていてくれたほうが
ほっとするのだ。
猫じゃらしなんかを
そよがせて
雲の影を
ひたいに映して
空想していたいのだ。
安芸乃島関に似ているらしい私は両国へは足を踏み入れられないのだ。
カラダが自然に高脂肪食品へと向かうのは全人類の本能だと思っていた。
そんなのは現代人ではないらしい。それなら私は原人でいい。
本 ....
・・・目がさめた。深夜らしい。壁の向こうに冷たい空気の対流。カーテンのない窓に星屑をちりばめ、足早に立ち去っていった者の気配がまだ感じられる。耳鳴り? ちがう。これは地球が自転する音だ。わたしの感覚の .... 君はただひたすらに自動券売機をつくっている
外、春はとっくに酸化してしまった
困るね、こんな雨の日は
花壇に水をあげることもできない
僕の手の中で冷たくなっている冷蔵庫
その扉を開け ....
こんなに日が昇ってるいるのだから
1時間の誤差はみんな気づかないだろう

ぼくたちも気づかない
目が開きました水死体
生きていれば ロマンポルノ雇い入れ
誇示したい孤児
泥酔で昨日を問い 
泥酔を 死ぬやもしれぬと
とにかく泥酔はあなたによくないよと進め帰路が 退行
件名がRe: 好 ....
ジーニアス英和大事典によると、「ガストロ(gastro)」とは「腹部の、胃の」、「アイデンティティ(identity)」は、ここでは「固有性、主体性、個性」を指すことから、「ガストロアイデンティティ( .... だ る ま さ ん が こ ろ ん だ
つ か れ た よ か え り た い
こ ん な く ら し も う い や
だ け ど は た ら か な く ちゃ
く ら せ な い か ね が ....
春泥が
明るいインクの
滲み、です


その滲みが
無意識に漏れる
芳香、です


その芳香が
呼吸のような
肌色、です


文字を読む幼子の口調の明朗さで
明 ....
拍手の海に耐えるための水分が足りない体は、溺れそうだと訴えながら
神経という神経を振動させては、火花の散乱のような絵に惚れている

疑問の類、或いはそれに酷似した感情が地球上に生まれた原因は ....
こぼしきれない涙と共に

君は小さな魚になった

水のような言葉を吐いて

灰色の街へと逃げてゆく

いつか大きな水槽を買ったら

君を探しに街に出よう

そう呟いたら君は ....
今頃ヤナギサワは  ルンルンルンルン  空を飛んでいるはずだった







何不自由無く育ち  ファックショォン  欲しい物全てを手に入れて

安定した生き方で  イェ ....
みんなに嫌われた日は
母の やきそばにくるまって
少し テレビを見る

母は やきそばをもうつくらないので
15年前の
とり肉入り のかけら

やきそばに とり肉は合わないと
ずっと ....
脊椎小脳変性症による両上肢機能の軽度障害 6級

両下肢機能の著しい障害 2級

心内膜床欠損症による心臓機能障害 1級

脳性麻痺による日常動作が殆ど不可能な両下肢機能障害、歩行が不 ....
黒川排除 (oldsoup)さんのおすすめリスト(76)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ウエディング- 湾鶴自由詩904-10-26
他人- 松本 涼自由詩6*04-10-25
ロマンチスト- オシャカ自由詩304-10-24
今回の台風で人が死にました- span未詩・独白6*04-10-22
- バンブー ...自由詩404-10-15
- チアーヌ自由詩1204-10-15
ふるさとではきこえない- たりぽん ...自由詩5*04-10-12
カラフル- nm6自由詩704-10-12
- 光冨郁也自由詩12*04-10-11
エスエス橋の上で- たかぼ自由詩1004-10-5
街路光- 木立 悟自由詩804-10-5
加減見ん外科- エズミ未詩・独白19*04-10-4
- たもつ自由詩1604-9-29
くどりゃふか- 示唆ウゲ ...自由詩204-9-27
でかけない猫たち、など・・・- オシャカ自由詩204-9-26
空の切符- 暗闇れも ...自由詩5*04-9-25
空地- エズミ自由詩8*04-9-11
ファットマンマインド- マスイジ ...未詩・独白7*04-8-1
薄明に寄す- みつべえ自由詩304-7-1
ホームセンター- たもつ自由詩1204-6-22
無題- よだかい ...自由詩7*04-6-13
女ごころ- 山内緋呂 ...川柳304-5-28
ガストロアイデンティティ- 不老産兄 ...自由詩204-5-21
労働歌(実話)- 佐々宝砂未詩・独白10*04-4-23
肌色の春泥- A道化自由詩804-3-23
トルコレモンならアモルファス色- 喫煙変拍 ...自由詩304-3-22
- ロク自由詩504-3-19
五月蝿- 喫煙変拍 ...自由詩304-3-17
やきそば遅い- 山内緋呂 ...自由詩15*04-3-16
_- 自由詩8*03-11-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3