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夕べのにおい
外灯のにおい
壁の裏側に眠る怪物
屋根の向こうにそびえる火を追い
刈り込まれた生け垣の葉をとばす



一筆書きの街から街へ
人のような虹が駆けてゆく
うろ ....
三番線に十両編成の
パフェが到着した
中から降りてくる人たちはみな
クリームまみれ

母親に手を引かれた幼い男の子が
頭にフルーツをのっけて
昨日からだよね、昨日からだよね、と
 ....
誰かとこすれあってできてしまった命が
夕方のチャイムと一緒に甕から飛び出た
「あずきとぎ」のささいなミスからこうなった
最初から判っていたことなんて大したことないね、っていう
軽率な発言が玄関 ....
? 枯葉

色づいた街路樹
華やかなコートを纏った目抜き通り
ライ麦パンと
ビールはペールエール
高架上の駅からは、いつも
傘をさした男たちが笑いながら落ちてくる


? でかけな ....
青く揺れる影
むせかえる油絵の具
染まりゆく
ある日見た青空に、こがれて
狂人にも似た欲望で
部屋中を空への入り口に変える
ほうっておかれて、いいのだ。
忘れていてくれたほうが
ほっとするのだ。
猫じゃらしなんかを
そよがせて
雲の影を
ひたいに映して
空想していたいのだ。
・・・目がさめた。深夜らしい。壁の向こうに冷たい空気の対流。カーテンのない窓に星屑をちりばめ、足早に立ち去っていった者の気配がまだ感じられる。耳鳴り? ちがう。これは地球が自転する音だ。わたしの感覚の .... 君はただひたすらに自動券売機をつくっている
外、春はとっくに酸化してしまった
困るね、こんな雨の日は
花壇に水をあげることもできない
僕の手の中で冷たくなっている冷蔵庫
その扉を開け ....
こんなに日が昇ってるいるのだから
1時間の誤差はみんな気づかないだろう

ぼくたちも気づかない
ジーニアス英和大事典によると、「ガストロ(gastro)」とは「腹部の、胃の」、「アイデンティティ(identity)」は、ここでは「固有性、主体性、個性」を指すことから、「ガストロアイデンティティ( .... 春泥が
明るいインクの
滲み、です


その滲みが
無意識に漏れる
芳香、です


その芳香が
呼吸のような
肌色、です


文字を読む幼子の口調の明朗さで
明 ....
拍手の海に耐えるための水分が足りない体は、溺れそうだと訴えながら
神経という神経を振動させては、火花の散乱のような絵に惚れている

疑問の類、或いはそれに酷似した感情が地球上に生まれた原因は ....
こぼしきれない涙と共に

君は小さな魚になった

水のような言葉を吐いて

灰色の街へと逃げてゆく

いつか大きな水槽を買ったら

君を探しに街に出よう

そう呟いたら君は ....
今頃ヤナギサワは  ルンルンルンルン  空を飛んでいるはずだった







何不自由無く育ち  ファックショォン  欲しい物全てを手に入れて

安定した生き方で  イェ ....
みんなに嫌われた日は
母の やきそばにくるまって
少し テレビを見る

母は やきそばをもうつくらないので
15年前の
とり肉入り のかけら

やきそばに とり肉は合わないと
ずっと ....
脊椎小脳変性症による両上肢機能の軽度障害 6級

両下肢機能の著しい障害 2級

心内膜床欠損症による心臓機能障害 1級

脳性麻痺による日常動作が殆ど不可能な両下肢機能障害、歩行が不 ....
 冬納めの儀式は古来より西院にて執り行うものとされている。その間、本尊は伏せられ、黒いラシャ布が被せられる。これを本尊隠しと称する。永年、雪守家の末子の役目とされてきたが、鴉葬以来、毎年、隠し役を選ぶ .... 次はあなたの番です
鳥が丸い目をくるくるさせながら言った
そんな なにかのまちがいだわ
だってわたしまだこんなに若くて元気なのよ
反論しても無駄だった
鳥は粛々と書類を広げて
わたしの ....
腰のものを赤く染めて鳥が鳴く。
うぶめ、と呼ばれる鳥である。
産の穢れに死んだ女は鳥となる。
ほう、と鳴くが聞こえるか。

生まぬとしても女は女と男は言う。
うぶめの悲しみを知らぬは幸福と ....
衝撃と恐怖




衝撃と恐怖、その名のもとに息、黒い閃光、白い闇が。立ち上がる……、……覚醒された声がひそかな肉上に影をつくり、その輪郭はやがて文字に変容する……そのとき風はあらぬかたを目 ....
何だか変だ。
熱ある変だ。
腐ったようだ。
少女もだ。
勉強もだ。

何も知らない。
自意識も無い。
あの子恋しい。
名前知らない。
目元が綺麗。

何だか肥る。
掌肥る。
 ....
名を知らぬ花の前で立ち止まっていると
すぐ後ろから
「ママ、雪柳が綺麗だよ」
という声がするのでした

明日はパパと3人で動物園に行くのですか

ごめんなさいね
春は小さな物音にも ....
群生している 視神経 の 野原 を、ひとり で 歩く [骨のように 白い、雪 が] 記憶 の 断片 を つなぎあわせ [花 が、咲く] ひと の かたち を つくる [礫死体 の ような 人影] それ .... 165cm
背伸びする 172cm
椅子の上に立つ 212cm
たんすの上に ひざまずく 423cm
屋上にいく 2665cm
富士山に登る 377765cm
飛行機 エコノミーに座る 1 ....
剥がれ落ちる 皮膚 遠ざかる 体温 見せかけ の 鼓動 かき寄せて 広がる 波形 織りなして 記憶 と 決別 する 共振 降り注ぐ 大気 凍る 光景 溶かし 混ざり合ってゆく 触れ合い の 皮質 と  .... 「眠れない夜」を

「眠らない夜」にしたら

なんだか わくわくした


そんなささいなことで

浮上できる私は

とても単純なのかもしれない
何時までも 遮断するそれは重たくて
こうまで眩しいと目を開けていられない
〔しっかりと〕
剥き出しの重力と銀紙のカテゴリ
言葉だけの浮ついたいきもの
揺るがすは「より」「ね?」

〔うっ ....
遠ざかる 視野 から こぼれ落ちる 時間 記憶 に 映る 長い 影法師 は 寄せる 皮膚 に 似た 声紋 を 残し て 崩れ落ちて ゆく 呼吸 と ともに 暗い 水平線 へと 収束 する。
望まれな ....
どのくらい掘ったか
見当がつかない
半分くらいなものか
背後をみやる
暗く光る土のにおいが
鼻をうつ
ここでは時間がわからない
時間は崩れている
なぜか穴は崩れたことがない
光の記憶 ....
黒川排除 (oldsoup)さんの自由詩おすすめリスト(59)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
街路光- 木立 悟自由詩804-10-5
- たもつ自由詩1604-9-29
くどりゃふか- 示唆ウゲ ...自由詩204-9-27
でかけない猫たち、など・・・- オシャカ自由詩204-9-26
空の切符- 暗闇れも ...自由詩5*04-9-25
空地- エズミ自由詩8*04-9-11
薄明に寄す- みつべえ自由詩304-7-1
ホームセンター- たもつ自由詩1204-6-22
無題- よだかい ...自由詩7*04-6-13
ガストロアイデンティティ- 不老産兄 ...自由詩204-5-21
肌色の春泥- A道化自由詩804-3-23
トルコレモンならアモルファス色- 喫煙変拍 ...自由詩304-3-22
- ロク自由詩504-3-19
五月蝿- 喫煙変拍 ...自由詩304-3-17
やきそば遅い- 山内緋呂 ...自由詩15*04-3-16
_- 自由詩8*03-11-30
冬納め、あるいは虐殺の予兆に関する記録- ならぢゅ ...自由詩903-10-6
- アンテ自由詩3*03-9-19
私は石である。- 佐々宝砂自由詩24*03-9-14
衝撃と恐怖- 徐 悠史 ...自由詩203-9-12
きちがいになる- 狸亭自由詩103-9-6
雪柳- たもつ自由詩203-8-4
ささくれ立つ、視神経、の、- ななひと自由詩403-7-31
等身大- 湾鶴自由詩7*03-7-28
未成_の_現在- ななひと自由詩303-7-4
脳内変換- 里乃アキ ...自由詩203-6-28
フジキリ・ふじきり- 示唆ウゲ ...自由詩103-6-20
組成- ななひと自由詩303-5-30
穴のなか- 足立和夫自由詩403-5-19

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