高萩の本家の近くの墓場はいつもナビから外れた場所に存在していた
だからかどうかわからないけれど
父親の一周忌も三回忌も墓参りに行くことはなかった
父親の納骨以来の墓参りは
奇しくも母親 ....
やきゅうが
すきなのか
じゃあ
やってみろよ
からだが
あるなら
からだが
あるから
ソメイヨシノが
さいている
私の青い記憶は、押入れの中で眠っていた。
何年もの間、私自身がそれを忘れてしまっている間も。
ひとつふたつ手に取って、
撫でてみたり、裏返してみたりするのだけれど、
どうも、まぶされた埃に鼻腔 ....
やっぱり静かな夜だけど
うんであげなかった言葉
ころりころり並べる
平凡すぎるとか
当たり前だとか
貼ったレッテルを息ふきかけてはがす
想いがあふれだし
この部屋をうめる
流れ ....