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彼女は晴れの日でも傘を差している
雨を異様に怖がっているのだ
酸性雨を浴びると体が跡形もなく溶けてしまう
という話を子供のころに聞いて以来
ずっと信じているらしい
雨が降り出してから差 ....
真っ白だった 目を閉じていなければ
真っ暗だった 目を開けていなければ
けれど解っていた 春が来ていることは
春は名のみの風の寒さを言い訳に
知らないふりをしていた
気づかな ....
またあそこでくらしたいと
ろうばがいった
いえがあったそのあたりを
とおくゆびさして
かえれないのかねえ
いきてるうちに
ふるさとという
ことばだけではかたりつく ....
おしえられてると
おしえられてる
きがしてる
でもほんとうは
なにもりかいしてない
おしえることと
おしえられてることだけが
たいせつなきがして
そうして
なにも ....
ここに
にんげんは
そんなにたくさん
いらないよ、
ふたりでいい
つなぐ
てのひらも
そんなにたくさん
いらないよ、
ふたつで ....
ごめんなさいで済むから
警察官は要りません
病人がいないので
お医者さんは要りません
みんなが歩くから
車屋さんは要りません
本当に自由の国なので
政治家さんは要りません ....
眠っていると、起きたくなる
起きていると、死にたくなる
死にたくなると、活動したくなる
音楽をきいていると、旅に出たくなる
旅に出ると、家を持ちたくなる
家を持ちたくなると、乞食になりた ....
しをかいてはいけない
おしりをかいてはいけないのと
いっしょで
かゆいからといって
かいてはいけない
そこにてが
とどいてはいけないのです。
あの、あの部長がボケている
アクション付きでボケている
目の当たりにした若い子は困っている
意味が解らなくて困っている
部長も困っている
意味不明なポーズのまま困って ....