シフォンスカート・パフスリーブは夢のように広がり、
肌を透かす、
脈打つ。

五線譜に咲くメロディ、
finに向かっていくつも上昇、
リズムは必要ないか。

病を持つという、 ....
絵描きの家には絵筆が数えきれないほどあった
太さが様々な絵筆が ところ狭しと並んでいた
絵描きは嘘をついていた
彼は絵描きではなかった


どこかに球体があった
それはそれは丸かった
 ....
虚の場所
 


                  こくりこと 霊。

(青空、)
墜落が 必然であった か
錐揉み乍ら 再考している…


(集落、の)
仮構された 中 ....
 {引用=副題:狙われた街/狙われない街}

こんな日はめったにないけど

たとえば
なにもかもが真っ赤に染まる絵のような夕焼けの日

空は思いのほかよごれてしまって
あるいは記憶のな ....
燃えるものがない
燃やすものがない

燃えようとする心だけが
かろうじて生き残ろうとするとき
ぼくの指先はペンを握りしめる
ああ白紙には危険な文字が溢れている
白紙を汚そうとするとき
 ....
井戸に落ちた彼は今、切り取られた空を見る
雨なんか降ってたら最悪だった
けど季節はもう春のようで
蝶々だって飛んでそう

鳥がこんなに羨ましいなんてね
井戸に落ちた甲斐ってやつだね
得意 ....
きみのりんかくをぬいあげていく
オルガンの重さが
ひかりににていて
急に
まぶたがいらなくなる
砂糖の
あじをわかりたくて
紅茶ばかりのんでいる、午後
猫が行った



声に体 ....
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