おっぱいは最後がいい
まずはくちびるからがいい
それからうなじの匂いを嗅いで
おなかの温度に埋もれるのがいい
おっぱいは最後がいい
まるでそこに興味がないよう ....
水から
あふれた水
長い
道をつたって
きみは
こぼれてきた
みずから
あふれたみず
朝は
みじかくていい
....
確信犯の迷子 午後十一時
考えたくないから 抜け出しています
夜は優しいなんてだれが決めましたか
黒にまぎれているって思いこんでるだけ
認められないのはこの場所でも同じ
ただ居座っている ....
さびしんぼの
あたしに
なつかしい人から
メッセージが
届いた
突然だった
うれしかった
あったかかった
元気にしているのだろうか
忙しいのだろうか
今はもう
わ ....
わたしたちは生きのびて
また
残された年の
とびらが閉まっていく
精霊たちもねむる
誰もが永遠をくちにする夜
そとは降りはじめた
雪
落ちるほどに白さをます街は
いつ ....
詩を読んだ日、
見上げると満月だった。
詩を聞いてもらって,
「いいね」と言われる。
詩を読んだ日、
見上げると満月だった。
いつものことだが
ノートの一ページ目は
かなり緊張してしまう
まだなにも記されていない白紙に
私のような人が
はじめに記していいのか
朝の雪景色のときと
どこか似ている
あるい ....