あなたが悲しい

という 
想像をする

するとわたしは
無関心で 
いられなくなる

壁のスイッチを
押すようにはいかないけれど

心の闇に
明かりを灯すことは


 ....
私の身体はやわらかい、
私の身体に剛い毛は生えない、
私の頬は滑らかで、
私の胸は満月の丸さ、
私の下腹には毎月ひとつの卵が生まれ、
そして死ぬ。

音もなく霜の降りる夜半、 ....
電車のドアにもたれて

景色を見るのが好き

ジャストタイミング




ウンコをしてる犬と目が合った

バツの悪そうな顔が小さくなる




今日も一日

良い日 ....
川の水にも映ってましたね
赤や緑の花が
空に咲いたんですよね


夜はすっかり一人前だったし
きみはしっかり素直だったし


星の雫が降ってきて
きみの手のひらの上で
こんぺいと ....
ここに俺がいると思うか思うなら挙手せよ
インターネット上に俺がいると思うか思うなら挙手せよ
あるいは印刷された紙に印字された文字に
夕方の台所に夜明けのシャワー室に
ビールが臭う真昼間のネット ....
雨降りの校庭には
死んだ生徒の霊が出るから
連れて行かれないように
傘は深く差して
声を出してはいけない


理科室の前の廊下は
いつにも増して薄暗く
硝子棚の奥で
骨になった ....
{引用=
「最悪の事態などというものはない。事態はまだ終わっていないか
らだ」そう確かに事態はまだ終わっていない。とすればまだ最悪で
ないということか。いつから事態ははじまったのだろう。数分、数 ....
みこしまくり

聞こえてきた

中山道

夜店の前

すれ違った

白い着流し
 
 
 
 
喉の奥の、肺の先の、それでも呼吸器とは歴然と違う部分です。詰まるものを、イマジン。そんなようなしびれを指先に集めます。午後の窓の外に体を拭く記憶が放置されて、ユラる洗濯機の渦か ....
赤茶けた街のほとりに
くぐもった電飾が舞い
砂めいた波の{ルビ間=ま}の{ルビ音=ね}に
荒れた手の女が遊ぶ

草臥れた解体現場
風の吹く
干物の匂い

上り行く老若の唄に
焼き魚 ....
糸を張り
餌が絡み付くのを待つ様は
まるで、今のアンタのよう

 餌は
 糸に絡み付いたことに気づいてない

  彼らは
  罠に落ちたことに気づいていない

 餌は
 糸に絡み ....
わたしたちはお互い
愛してるフリ
が得意
やさしい人のフリ
も得意
でも馬鹿じゃできないそういうことが
できるあなたが
わたしは結構
ほんとに好きだったり
するの

だから大丈夫
見た目や
神秘的な力などとは
まったく無縁に
ただ振れる

時間が経つのが
早いように思う

内勤に回されてから
デスクワークが中心になり
決まった仕事を
決まったように
こな ....
耳の奥にある大西洋のような広い海から波音が響く 
波は切り立った崖にぶつかり白く砕け きみは毎日の新陳代謝
そしてささやかな発熱を繰り返している
切り立った崖の上にある一軒のブック・スト ....
舞い散る花びらで良い
世界を変える瞬間に
傍にいてくれれば良い

伝わらない感情なんて
要らない
例え離れ離れになっても
伝えに行くわ
この足一つで

空から降ってきたのは
君の ....
例えばこの花のように
気高く咲き誇れたら
例えばあの華のように
綺麗に咲き乱れたら

百合のような純粋さを盾に
薔薇のような怪しさを武器に
戦い続ける事ができたなら

例えばこの花の ....
批評だ批評だ批評が必要だとネットで吠え続けて、おそらく数年になる。私自身は、地方同人詩誌での合評会や蘭の会内部でのわずかな批評と、詩集そのものに対するいくつかの批評をのぞき、自分の作品に長文の批評をネ .... 人生に必要な言葉はみんな
「カラマーゾフの兄弟」に載ってる
でもそれだけじゃ足りないんだって
村上春樹が書いてたけど

ドストエフスキーはドストエフスキーで

人生に必要な言葉はみんな
 ....
しりん。
しりいいいいいん。りいいん。いん。
しりん。


水が滴り落ちるこの洞窟で
俺は縮みきったおまえの顔を見ている。
瞳は薄くなった瞼に閉ざされ
口は半ば開いているが
そこから ....
家にある薬箱のなかの服用薬を全部飲んでしまったことがある。19のときだ。頭痛薬からキャベジンから風邪薬から、とにかく服用薬は全部飲んだが、水虫の薬など外用薬は飲まなかった。死にたくはなかったのだと、思 .... 遊びに行かない?

    誘ってくれてるの?

そうだよ

    あはは

あははじゃない

    ありがとう

ありがとうじゃない

    だって忙しいもの

 ....
命を懸けて守りたいものがある
元々命まで懸ける心積もりがあったのかは
誰にも分からない
それでも少なくとも
みんなも守りたいものくらいあることは
分かってるつもりだった
使命を、少なくとも ....
本当のことを言いましょうか。たまには、ね。

私が本当の本当に愛しているものは、ひとつの作品ではなく、ひとりの詩人ではなく、私自身ですらなく、詩そのもの。私という小さな詩人と、私という小さな詩人が ....
批評は愛(詩や詩人のためを思っての行動)なのか。
批評はエゴイズム(己の利益だけを考えた行動)なのか。

私は、その人によって違うし、その時々によっても違うと思う。

どんなに酷評したって、 ....
牧場の柵に座った熊の親子
夜空を見上げて何思う

あの星座はなあにお母さん
あれはね小熊座 あなたの星座よ

と言う声が聞こえてきそうな

が描かれたタオル
が浴室のハンガーに掛か ....
私が人様にはじめて認められた文章は、詩ではなく評論であった。それは静岡県民文学祭で芸術祭賞を受賞した。今の私からみると暴論みたいなところもあるし、古くなっているところもあるし、そもそも「評論」と名乗っ .... 曼陀羅寺へは湖沼の脇のあぜ道を
通って行かねばならない 丈の低
い湿原植物の群生が道を覆い隠す
ように拡がっている 湖沼にはぼ
んやりと霧が立ちこめ向こう岸は
見えない 風はなく水面はほとん ....
mokkoさんのおすすめリスト(27)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紅いソリティア- たかぼ自由詩404-9-20
夜を恋する人- 佐々宝砂自由詩6*04-9-5
ジャストタイミング- 木葉 揺未詩・独白9*04-8-29
花火有情- たかぼ自由詩504-8-6
トリプトファンレス・トリプル- 佐々宝砂自由詩10*04-8-6
雨傷- 有邑空玖自由詩12*04-7-24
ビブラート- たかぼ自由詩204-7-24
七月- たかぼ自由詩304-7-19
ボディ、イマジン- nm6自由詩904-7-15
洗われる街のほとりで- まつお自由詩7*04-7-15
蜘蛛_(※不快要素含む)- 智之自由詩1*04-7-15
フリ- チアーヌ自由詩704-7-15
ラスカ- ねなぎ未詩・独白404-7-15
- たもつ自由詩1204-7-15
例えば花びらのように- りぃ自由詩204-7-15
flower- 海美自由詩104-7-15
やりたいことがあるんです- 佐々宝砂散文(批評 ...30+*04-5-20
人生に必要な言葉はみんな- 佐々宝砂自由詩204-5-18
愛していると言ってくれ- 佐々宝砂自由詩204-5-18
自己を愛するための- 佐々宝砂散文(批評 ...1404-5-18
カオスな二人- たかぼ自由詩404-5-14
I_wonder- KEIK ...自由詩104-5-14
危険な話- 佐々宝砂散文(批評 ...1004-5-13
批評は愛か、それともエゴか。- 宮前のん散文(批評 ...2004-5-12
ヒエラルヒ- たかぼ自由詩1004-5-9
批評という暴力的愛情表現- 佐々宝砂散文(批評 ...2204-5-8
曼陀羅寺へ- たかぼ自由詩904-5-5

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