かつて美しく華やかだった日々をおきざりにして
その骸は橋の下を流れてゆく
橋上ではジプシーが遥かな遠い時間を踊る
もう家には帰れない魂は冷たい炎となってオーロラになるのだね
....
歩む道には
紛うこと無き痕跡が残る
何故なら草が
離れ離れなってしまう
過ごす場所には
自分以外も過ごす
何故なら石が
白くなってしまう
草の葉が
白い石に
黒い影 ....
あのひとは
気まぐれで意地悪
あたしの気持ちを
試すかのような言葉で
揺さぶりをかけてくる
かと思うと
子供のような
愛らしさ
彼は
いつも 大気のような優しさで ....
今ごろ何しているのかな
きっと趣味のデジイチを首から提げて
お気に入りの被写体を求め
谷根千あたりを自転車で走り回っているのかも
そんな感じに好きなひとを想ってみる
なんか幸せな ....