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浸された水は
つめたく
ねがえりもできないほどに
なぜか凍みたまま
あの人ごとをさらって
いって
かなしい
のふちにいるあの人
たしかにいかされ、芽生え
一つの
さむさの中にい ....
夜が更けていきますね
送電線を伝わって
ふらりふらりと麦畑を行けば
ほら
電線が囁いている
星屑をまとった天使たちが
口笛を吹きながら散歩しているんだ
軍用ブルドーザーに破壊されたガ ....
品詞の群れが
淡青く固まって
規則正しく
埋まっている
あの砂浜の
崩れたお城のあたりに
それらは風化し
擦り切れて
最早
意味など成さないのに
皆が使いたがるのは
如何して ....
夏の気配と湿気とが
充満するこの部屋で、
私は思う
六月は麻痺している、と。
ベッドの上で横になっていると、
爪先や指先や腹筋、
恥骨までもが渇いた息吹に
やられてしまう。
どうしよう ....
一年に一度だけ、
わたしと母は、海草をとりに、
江ノ島に向かう、
その途中に、枯れ木の門がある。
昔、「厚生病院」と呼ばれた場所の前を、
母の運転する車で通る。
信号待ちで、助手席から、
....
街灯が揺れてるのだと思った
空音交じりに
現像が遅れているのだと思った
焦がれの情景に
静まり返る夜更けの頬をやっと
支える両手のひらには
掴み出せない塊に
揺らされいる ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする
抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ
産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした
今も少し
する
....
鳥は自由に飛ぶ
一本の線によってへだてられた空間を
風つかいのグライダーのように滑空し
大気をはらんだ凧のように静止し
熊蜂のように羽ばたいて流れの外に飛跡を残したりして
そして時には それ ....
朝
目玉焼きは
壁に貼りついていた
白い壁に
徐々に
ずり落ちている
僕はひどく眠い
徐々に
残された時間は
もうなくなるのに
僕はひど ....
赤い衣服から
す と 引き抜いた
ほつれ糸
を
クルルルル
弄んで・まわして・弄んで
クルルルル
赤らんだ指の模様 切ながって
更に赤らんで・赤らんで・堪らないため
....
エミリー
あなたと最初に出会ったのは羊水の中
あなたは何も言わず
私を蹴って押し出してくれました
あなたはそれっきりそのままで
難産だったと語る母にあなたのことを訊いてみたのです ....
fujisakiさんの自由詩おすすめリスト
(41)
タイトル
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カテゴリ
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日付
siberia
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しもつき ...
自由詩
39
07-12-8
旅の終わりに
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ダーザイ ...
自由詩
52*
07-1-17
品詞の活用法
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吉田ぐん ...
自由詩
6
06-10-16
思考停止。
-
葛西佑也
自由詩
17*
06-6-7
ペンギン
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光冨郁也
自由詩
6+
05-2-14
カタマリ
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松本 涼
自由詩
3*
04-12-15
かわいい匂い
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チアーヌ
自由詩
73
04-10-4
鳥は自由に飛ぶ
-
ダーザイ ...
自由詩
29
04-4-1
朝
-
Monk
自由詩
6
03-12-3
保存
-
A道化
自由詩
10
03-11-26
エミリー・エミリー
-
いとう
自由詩
63+
03-11-24
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