琉球の秋
感じるに尊く少しばかり
ここにも秋の巡る風は流れて来る
されど 蒸しる
太陽だけは涼しげ てぃーだかんかんのおぼろげな空
青は青にしか 収まり切れない 南の空
....
一段、一段、階段を上がると
わたしはその分、地面から遠ざかる
足元にはおもちゃみたいに小さい車、ひとびとが
忙しそうに動き回っている
こんなに狭いのに、都会では
あっちで ....
ピリオドを
よぞらにうっていく
ひとつ、またひとつ
つぶやきながら
せかいがこどくで
みたされていく
ごらん
あれがあまのがわだ
ことばが流れていってしまった
ぼくのくじらは
それを追って
がばーっとのみこむ
ことはできなかった
衰えてしまって
かなしげな
目をしている
人の心に
真理などありはしない
されど 皆
自分の心に
真理を求める
絶えず変動する心に
真理などありもしない
単純な不自然に
気づけば
人は救われる
闇のなかで
....
不在票が
届いている
裏の公園の
桜が散ったのだ
こんなにたくさん
さよならを伝えたくて
春が終わっていたのだ
私がいない時に