人にとやかく言いたくて

言いたくて

言いたくて

言いたくて



言いたくて

言いたくて

言いたくて







胃 痛くて

 ....
だいたい自分は恰好つけるのが嫌いだ

恰好つけない恰好のつけかたがしたいのだ



結局のところ恰好つけたいのだが



場所が畑なら恰好つかないだろうということで

 ....
歌を唄って

盛り上がって 弾けて

時計を見ながらいろいろ計算して

あるいはメールで言い訳して


終電の線路は この個室から分岐している

みんな、帰るべき場所があるのだ
 ....
本当のかなしみを知るひとは
かなしみのあり様をあれこれと邪推せず
涙で濡れた手のひらにあたたかな眼差しを重ねてくれる



本当のかなしみを知るひとは
ひとの過ちをあれこれと論ったりせず ....
雨を収めた油燈を持ち
光の先を追っている
呼吸の近く 銀は増し
振り向くたびに水は映え
標と標の会話をふちどる


沈む沈む
水は遠く 地も遠い
話しながら髪留め ....
僕は彼が嫌いだった
僕はことあるごとに
彼のちょっとした悪口を言いふらしていた
その悪口は町中に広まって
しまいには町中の人間が
彼のことを嫌いになった
その悪口はどんどん酷く ....
絶望は銀の月に照らされて
項垂れた百合の溜息は
黒猫を窒息させます。

あなたがくれた心は
夜光虫になって飛び去って仕舞った

夜に愛された少女は
笑顔のままデンシャに
 ....
ひまわり病で

上ばっかり見てる君は

あたしが大切に育てた

小さい芽をけとばした。
この草の匂いは
懐かしくない
どこか
遠い所で育った
草だ
この周りの
草ではない
どこか
知らない場所で
育てた
草だ
太陽光線の当たるところからボロボロと
劣化していく不安から
上着を重ね 傘を差し 手袋をつけて 歩く

汗は血から出来ているのだから
汗を流す私の体は溶けているに違いない
溶けた私はシャツ ....
私は
ひとつであることを望み
ひとつしかないことを拒み
存在することを憎んだ

廃校の向こうにあった陸橋は
ところどころ 抜け落ちていた
まるで試すように
足を踏み出しては それ以上の ....
ゆがんだ
細長い背もたれのいすに座って
ぼくたちは半日を
大きな絵のように過ごした

首筋を汗が
降りていく牧場で

太陽が庇の縁をなぞって
ゆっくりと半円を描き
ぼくたちは昏い絵 ....
冬瓜は夏の瓜
翡翠色に煮あげて冷やして食べます

石敢當さんの好物で
石敢當さんは
「これを食べると力が出るんだ」と
夏中ほくほく食べてたそうです

今では季節以外にも見かけるようにな ....
父がテレビを見ていて
「昔は良かった」とつぶやく
おそらく白黒テレビの時代だろう

私もテレビを見ていて
「昔は良かった」とつぶやく
だけどそれはカラーテレビの時代

父は「いしだあゆ ....
立ちションしてたら
虹がでた

手のひらで
掴もうとした
おしっこが終わるまで
何度も何度も

隣の姉さんが
バス停を降りるのが見えた
高校生になっていた
おしっ ....
グレープフルーツは嫌いだ
皮をむくのも 半分にして食べるのも
じょうずじゃないから
取り切れない実を見ていると
罪悪感で目が細くなる

なのに夜に飲んでいる
コップの中にジュースとして入 ....
銀貨一枚で買った子供
を可愛がっている
五百円の価値しかない人間の愛情が
太陽を探したまま
サボテンになる
出窓の頬杖に刺さる景色に
血を垂れ流しながら
水をください
とコンクリートの ....
ゾウリムシを草履虫と書かれると
私のゾウリムシなのかどうかわからなくなる

私の知っているゾウリムシは
パラメシウムなゾウリムシ
繊毛で闊達な単細胞たち

サプリメントの広告を見たときに ....
ある夜
金平糖を舐めながら
階段を上っていると
月がけらけら笑うので
気分を損ねた僕は
ふっ!っと金平糖を月にむかって
吐き出した
すると金平糖は鉄砲玉のように
月を貫いた
ぎゃ!っ ....
一個の詩を思いながら
何もないのだろう 私の言葉を
日は 知っている
暮れている 私が 私の夜を


そんなため息の中で
ものごとを そして ひとつ描きながら
わからないことに は ....
ある真夏の日
万障繰り合わせの上
故郷の川で
友釣りを始めた

はじめに私を鼻に掛けて
流心に泳がせていく
すると懐かしい
あの顔とあの顔が
あの顔のまま針に掛かって
 ....
僕はそのままの姿勢でいたかった
分度器ではかったような角度をたもったまま
もう起き上がらないでいたかった

まっすぐでいることは
まるで奇跡のようです

光は希望のたとえとして瞳の水晶に ....
十年、こもった
もう良いかと思った十一年目の春
伸びた髪の毛が邪魔だった

二十年、こもった
意を決した二十一年目の夏
世界の熱量に敵わない気がした

三十年、たった
重い腰をあげた ....
  川に流れる。
  水が流れる。
  石ころが
  魚たちが
  鴨が流れる。



  川に流れる。
  夕焼けが流れる。
  燃えるような
  色の群れが
  と ....
逃げてしまった ように感じた
いなかったと言われて ピンク色の トラの しっぽを つかむ

はじめまして あんまり遣えないもの 心に入り込まないし 大人にみえないの
男でも女でもないもの 何も ....
 
 
こうして向日葵になって咲いてると
あんな嘘をついたことが
嘘のように思えてしまう

さっきから父親と思わしき人が
私の隣に小さな子供を立たせて
写真を撮ろうとしている

あ ....
もうだいぶ短くなった青鉛筆を
今日も必死に削っている
先を細く細く尖らせなければ
気がすまないんだ
そのくせ
極度の尖端恐怖症なものだから
どれほど尖っているのか
目で見て確かめることも ....
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