うずまきのぐるぐるにそって
泳ぐ魚の一匹は
わたし

群れにみえるのは
船の上 橋の上の動物の目の中の魚

とんでもない
うろこの数がちがうよ
あんな 貧弱な色してないね

ぴぴ ....
 
 
上り列車の中を
下り列車が通過していく
線路脇の草むらでは
無縁仏となった墓石が
角を丸くし
魂と呼ばれるものの多くは
眠たい真昼の
些細な手違い
ひと夏を
鳴くことで生 ....
顔が浮かんで
さして消える
声がひびいて
なでられ眠る

夜はくる

陽がさして
吸われて
涙は枯れる
なめて、育つ樹

夜は湿らせて
しめて
息をつまらせる
もとめ ....
ああ見えていつも

甘いモノを欲しがっている人だった

それなのに結局

私が差し出したものは選んでくれなかった

だから あの夜飲み込んだ金平糖は

今もおなかの中でイガイガ ....
あなたのこと あなたの好きなこと あなたの好きなもの

時間の許す限り 私は考える

だけど あなたは あまり考えてくれてないからか

 いつも私ばかり話してる
パンをちぎる
その手で私は
鶴をおる

鶴をおる
その手で私は
猫をなでる

猫をなでる
その手で私は
ページをめくる

ページをめくる
その手で私は
小銭をかぞえる

 ....
冷凍室に閉じ込めて
そっと 耳を寄せたりはしない

腹を裂き眼球を抉り
死なない形を創り上げて
寂しさを 裏側に貼り付ける

夜中の静けさが
硝子玉した眼に暗い光を燈すと
怯えた幼児 ....
  つるかわ

つり革の下には
振動する幽霊の手が
ぶらぶらしているよと
嫁のもらい手がないよと
節だらけの拳を振る
明治生まれの大伯母に
呼ばれたような気がして
リノリウムの床を
 ....
 
   午前五時 「僕は点滅する」


   、との 君からのメッセージ
   


   最近歩いて仕事に行っている。だいたい40分くらいかかる。
   理由は単に自転車が壊れた ....
ユメアトさんのおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人魚のつぶやき- 朧月自由詩610-1-21
ひと夏- たもつ自由詩1110-1-12
ねむるよる- ふるみ自由詩109-12-25
金平糖の夜- 衿野果歩自由詩6*06-12-17
nod- 北大路京 ...自由詩8*06-12-17
リンゴ- 松本 涼自由詩806-12-17
剥製の眼- 士狼(銀)自由詩11*06-6-18
帰り道- あおば自由詩12*06-6-18
例えば遠くへいく友人に宛てて- 高田夙児自由詩306-6-16

Home