弱さと強さは左右の手足
同じ速さで動きます
かた ことと

弱い心は
雪のよに細くて
願ってもかなわないと
すぐに震えるの

強い心は
拒絶ばかり繰り返し
人の想いをすぐに
見 ....
うすくつもった無音

じゃれあう轍

だれかオレに

うまい珈琲をいれてくれないか

きょう傷ついたことなども

香ばしくてすっきりとした

あったかな気持ちにかえてくれないか

うすくつもった無音
 ....
薄闇の寝室で独り窓辺に座し
窓の外の陽日を見上げながら
暗い想念が痛みと苦しみになりて
私の心を覆い尽くせんとす

我が魂が枯れ果てようとするとき
芳しき希望が扉を開ける
甘美な恋人の薫 ....
ここ数日来の寒波で凍てついた地下鉄の連絡通路に
場違いとも言えそうな親子連れの姿

乳母車を押し歩くお母さんの脇には小さなおんなの子
お母さんの手助けと押すのを手伝っているようにみえるけど
 ....
人は永遠から切り離されている
果て無き空虚

いかにして虚しさに抗うというのか


空の花びらは散り
痛みにも似た深淵の間隙だけが穿たれる

無限に沈みゆく中心核は
黒い底で何を感 ....
寒い寒い凍った 夜
月も凍っている

こたつにもぐり
ここちよく酔った
あたしは
貴方の肩に
頭をもたれる

互いのキモチを確かめるように
手と手を絡め合い
貴方の手を
胸に押 ....
道を白くさせるていどの雪が

ちいさくすうっと落ちてゆく

あれから16年

あの竹の切り口にも落ちてゆく

それはろうそくの火で瞬くまに乾いた

混乱はやんだ

喪失だけはい ....
波に揺られて
太陽の陽を浴びて
みかん箱
お魚の観察

プリズムの世界
音は聞こえない
日焼けした素足
元気をいただく

ゆらゆらゆらり
砂の音
さらさらさらり
灯台の閃光
 ....
全ては遺棄された絶対的な分断
すなわち存在

私の中の痛みが訴える
深淵の無限なる皮膜の存在を

深淵の向こうには
不可解を超えて無の茫漠

人間は世界に捧げられた供儀だ


 ....
女の子はミルクティ
黒い人は刹那が好き
大抵みんな空が好きで星が好き

だってそうでしょう

男はわりと"あたし"が好きで
女は破綻を否定しつつなんだか嬉しそうだ
 ....
待つ心は
次第に凍ってゆきました
次に覚めたら
乾いているでしょうか
ドライフラワーのみる夢は
草原の太陽
君の優しさ
僕は正装してそこへ向かい
ドアの前に立ったのだけど
鍵穴から嘘が見えたので
そのまま部屋を通り過ぎ
隣の部屋で服を脱いで
行きずりの女と一晩過ごし
手紙も一切残さずに
あなたのもとを去っ ....
人に頭を下げて
人が頭を下げる
自分が喜び
人が喜んでくれる。

愛なんてちっぽけな
もので無い
想いが地球を変えてゆく
誰もが幸せを願っている。

持てない俺は
助けてくれる
 ....
あなたは激しい加速をとり違えた氷のように歩いていた
わたしの喪失は人混みにもまれていよいよ遠のいていた
あなたの鈴のような耳のひらき
わたしはわたしのせいで気がふれてしまいたかった

“わた ....

夫があまり鋭く見つめるから
わたしはしだいに削れてゆく
夫と婚姻関係を結んでからのわたしは
もう余程うすっぺらくなったらしい
強く手を握られると
きしゃり と指ごと潰れるから
か ....
たんねんに こさえた ゆきうさぎ

あなたが ふりむいてくださらないから

きょうも 赤い目の ゆきうさぎ
ことし
蒸し風呂には冷たそうな
淡水魚の夏
交じりあう水は予想外でも想定外でもなく
伝う虎落笛
冬は必ずやってくる
/
たくさんの別れがあり
哀しみを思う))される余韻が苛立つ「 ....
若松城を後にし
飯森山を迂回して
白虎隊古戦場跡を右手に
猪苗代湖畔に至る

湖畔北側の翁島手前の高台に
天鏡閣が現れる。
李白の句「明湖落天鏡」から
天鏡閣

天鏡閣脇 雑木 ....
毎晩毎晩願いを架け
愛を交わす
一度だけの出会い。
命を交わす。

今日も雨
寂しい思いをする。
生きがいを持つ
傷ついた心を癒す。

好きですか?
愛していますか?
ホットポ ....
子犬の小太郎を
弟が散歩に連れて行き
人を噛ませてしまった。

それ以来弟は噛ませた事は
なかった。
小さい弟には屈辱的だった。

輪ゴムのパチンコで
弟の目を失明させて
しまった ....
オレは
うまい詩を書くより
うまいごはんが食べられれば
それでいい


オレは
詩に対する対する向上心より
人間性に対する向上心を持つことが出来れば
それでいい
本当のかなしみを知るひとは
かなしみのあり様をあれこれと邪推せず
涙で濡れた手のひらにあたたかな眼差しを重ねてくれる



本当のかなしみを知るひとは
ひとの過ちをあれこれと論ったりせず ....
 
 
卵に言葉を教えた
教えた言葉を
卵はすべて覚えたけれど
口がなかったので
話をすることはなかった
雲が形を変えながら
夏の空に消えていく
わたしが生まれてから
何度も見たそ ....
モリーさんのおすすめリスト(183)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かた_ことと- 朧月自由詩411-1-18
珈琲- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...911-1-18
来訪- 一 二自由詩311-1-18
いそぐひと- 恋月 ぴ ...自由詩35*11-1-17
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粉雪- 吉岡ペペ ...自由詩1311-1-17
ゆらゆらゆらり- ペポパン ...自由詩8*11-1-14
遺棄- 一 二自由詩211-1-13
戯言- 瑠王自由詩511-1-13
ドライフラワー- 朧月自由詩811-1-13
鍵穴の向こう側- 瑠王自由詩411-1-12
Say_I'm_happy- ペポパン ...自由詩5*11-1-12
あなたは激しい加速を- 乾 加津 ...自由詩17*11-1-11
dissimilation.- 吉田ぐん ...自由詩4911-1-6
ゆきうさぎ- 殿上 童自由詩21*11-1-4
汽水域- アラガイ ...自由詩7*10-12-26
猪苗代湖畔- ……とあ ...自由詩9*10-11-17
夢を運ぶコウノトリ- ペポパン ...自由詩3*10-11-13
故意か過失か- ペポパン ...自由詩6*10-11-3
芸術紙上主義- 寒雪自由詩510-11-1
本当のかなしみを知るひと- 恋月 ぴ ...自由詩42+*10-7-26
夏の雲- たもつ自由詩22+*10-5-12

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