ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた

親と暮らせないこどもは

この世に多いような気もしていたし

周りがそんなふうな子ばかりだったから

そう思っていたのかも知れない

 ....
殺してほしいと
見知らぬ奴が言った
俺は面倒なことに
関わりたくないから
目を合わさないよう通り過ぎた
そうすると奴は
俺の足を引っ掛けて
転ばせた

殺してほしいと ....


車は停まり
人は進む

車は停まって
足は歩いて
手はそよいで
目は泳いで
思考は羽根をつける

時計を読み流して
ショーウィンドーを見過ごして
雑踏の中で溺れかけ ....
2人して落ち込むことがあった週末だった。



「解決したよ」とメールしておいた本日17:03。




数時間後に不意に電話してきて。



2人して落ち込んでいた件につい ....
夜になると

傍にいるひとは

もっと近くに来て

遠くにいるひとは

もっともっと離れて行く
 

雨が花の形を整えていく
わたしたちは共通の言葉で話し
共通の言葉で
触れるべき場所に触れる

民家の前にぽつりと置かれたバス停で
傘を差してバスを待つあの二人は
親と子なのだろ ....
人の匂いのまったくしない詩と
欲の色がぎらぎら浮いている詩の
どっちがいいの
どっちがいいの
ってあなたがきくから しつこく

大きな口をぐあばと広げて
ヴぉぼヴぉぼと吐き出してやったの ....
そのナイフを取れ

そいつで俺を突き刺せ

深く深く臓物に叩き込み

えぐりえぐり俺を世間へブチまけろ

生も超え

死も過ぎ去った

俺の躍動する腕が血をはき出す ....
悲劇の色は何色だろう
色など在りはしない
それは叫喚と慟哭だけだから。
しかし悲しみは声をさえ持ち得るのだろうか
肉の塊は自己解説をしない
生きながらコンクリートに塗り込められて
息の根す ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
R.F.さんのおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
帰る場所- 吉岡ペペ ...自由詩1610-9-20
殺してほしい- くなきみ自由詩6*10-6-28
信号機(歩行者専用)- nonya自由詩21*10-6-26
夏至- 高杉芹香自由詩310-6-22
- 小鳥自由詩6+10-6-8
抜け殻- たもつ自由詩2210-6-6
浄化- 朧月自由詩410-6-5
動静- 蒲生万寿自由詩1*10-6-2
表現手段について;覚え書き- salco自由詩5*10-3-16
捨てられない運動靴- 恋月 ぴ ...自由詩47*06-8-1

Home