この憎悪をいつまで
胸に抱けばいいのか
誰にも告げず
命の尽きるまで?
この憎悪を収めるには
人ひとりの胸はあまりに
小さく、脆い
絶えずそこから漏れ出そうとする
この憎悪を私は押しと ....
BS朝の連ドラの後に
関口なんたらの息子が
親の七光り(母親も入れると10光りぐらいか)
でただひたすらヨーロッパを電車で旅するだけで
金を貰えるという番組をやっている
それを斜めに見ながら ....
自称詩人の主食は
コンビニ弁当とカップラーメンだが
それを自称詩人は
「コンビニに乞食する」等と卑下しながら
そんなことを言う俺ってやっぱセンスある?
と内心悦に入っている
しかし、その文 ....
エネルギーが有り余っている
それを注ぎ込む対象が見つからない?
そのエネルギーが燃え尽きてしまう前に早く探し出せ!
燃え尽きた真っ黒い石がゴロゴロしている
雷が鳴り止まないこの街には
親 ....
こどもたちは みな せなかをまるめて
せなかをまるめていないのは みみずのこどもくらいです
どのこも せなかをまるめて 卵やおなかの中で すごします
拡張現実を手に入れた にんげんのこどもも
....
ベロアの
ワンピースきないまま終わっちゃった
冬の、
のりしろを引っ張ってだきあう
夜になるとひかる体は
百円ショップで買った
キーホルダーみたいに
だんだんにぶく光をやめる
....
音楽は子供組が舐める風邪シロップみたいなものなんだって
遠い昔にいた偉い人がそう言ったんだって
いつかのあなたがぶっきらぼうに教えてくれた
わたしは中古の楽器を担ぐあなたについてまわ ....
白い光が辺りを照らし
気分は少し救われている
明日の仕事をやり残したまま
うたた寝をする
こころは底の底に落ちてゆく
無理やりに身を起こし
コーヒーをすすり目を覚ます
静まり返った闇 ....
メリークリスマスお前ら
世界中の恋人たちがこれから
夜通しファックしようってのに
わざわざ現代詩フォーラムに
ログインしてるお前らのこと
俺は愛しているけどな
連れ合いと一緒に
三鞭酒か ....
アーモンドエッセンスを
うどの三杯酢にふりかけたら
たちまち杏仁豆腐の香り
だからどうしたというんだ
年末調整っていったいなんなんだ
俺はこれまで一度だって
まともに働いたことがないから
....
晴れて定職に就いた暁には
俺はもうこんな作風は卒業して
聖人君子のようなツラして
聖人君子のような視点から
聖人君子のような詩をかいて
あなたって聖人君子なのと訊けば
私なんてそんな全然で ....