きみにはもういくつ寝ても売れない芸人でいてほしい
売れないで売れないで売れ残って最後にわたしが買ってあげるから
しっかりしないでダメでいて
働かないでそばにいて
お母さんの遺伝子
お ....
【マルボロ】
かあさん あのね わたしがうまれた世界って
本当の本当は しろい正方形だったのでしょう
そこはとても清らかな場所だったのでしょう?
エタノールで消毒した 清らかな ....
セックスフレンドを募集します
できればオナニーの上手な女性を
スタイルとか拘りません
美人だとか可愛いとか
さして重要ではありません
ましてや学歴や
収入なんて
まったく気にしません
....
これを愛などと呼ばないで欲しいね
セックスは白痴の時間だよ
会話にもならないこんな行為、誰とでもできる
双方、
己が器官の快楽を追求しているだけだ
ああ、69ね アラビア数字はエロいよね ....
宗教上の理由で
挨拶 謝罪 感謝等
封印してみた
朝起きてメシ喰ってたら
年上の同居人が
「おはよう。」
を無理強いした
ダッフルのフードに
マフィンかくして
家出するしかなかっ ....
トンネルの 暗い出口で 揺れていた 首吊り死体を ハネテシマッタ
とうめいな言葉は
とうめいな場所にたどり着く
ぼくの言葉はぼくに
あなたの言葉はあなたに向かう
自殺者の言葉は
ひえたアスファルトに砕け
預 ....
言葉で抱きしめあっても
足りないって思いますか
言葉だけじゃ
ないのも同じですか
悲しみ消えませんか
私がいつまでも
悲しみから離れられないのは
言葉にしか頼ろうとしないからですか
私 ....
おまえが悪いおまえが悪いと
道往く人になじられる
いったい何が悪いのかと
自問自答してみるが
思い当たるふしがまるで無い
道往く人に何が悪いのかと問うてみても
全く聞いてもらえない
逆上 ....
自分自身の消された言葉を携え
意味のなくなった私は 飲んだくれた 家路を戻る
風の無い いつかの路地裏を立ちつくしたまま
人気のなくなった カウンターの上で 一人うつむいていた
今夜もアメ ....
『愛してる』
闇に浮かべて液晶の
送信を押す
文句あんのか
ぼくはいつか、
ひとを殺すだろう。
五月の雨のざぶざぶ降る、
世界の中心で。
かなしくて、
くやしくて、
憎しみのようにふくらんだ
き ....
だあれもいない夜に私はたっています
それは夜のくらさのためではなく
そのくらさが私の影とまじりあうからでもなく
ただ私がどんなものともつながっていない
無縁のものだからなのです
とおくふ ....
愚鈍たちの戯言は無視しなければならない
誰々がこう言っていましたよ、たいへんですね、
愚鈍はそうきみに話し掛けてくるかも知れない
きみよ、それを信じるなかれ、その物言いに惑わされるな ....
{引用=
空っぽの水瓶がひび割れる音がする
誇りを失ったその時は殺して
無様に誰かの足元に跪くことのないように
空想の純潔を
手折る薔薇を
遠視する愛を
合わせ鏡に映して
時々 ....
じぶんの人生じぶんが主役
じぶんが君子だ王様だ
自動販売機に腹を立てても
そこはじぶんの人生だ
主役は自動販売機ではない
季節が巡ろうと
スーパースターがなにを ....
{引用=
それぞれに交差する
よっつのひとみ
そのやわらかな表面は
甘いのだろうか
それとも潮の
見詰めれば
卵黄を飲み込むように
喉を滑らかに落ちてゆく
嗚呼
同 ....
今日は特別
背中が重くて
息がしづらい
吐きそうだ
はやく
神棚に向かって
イノリたい
会社の中なので
商売繁盛の戎様しか
いらっしゃらないが
それでもイノリたい
神様はどな ....
泣いたり喚いたりすることに
何の浄化作用があるのだろうか
僕の愛する人は
涙も見せず
痛いとも言わず
ただ静かに窓の外を見詰めて
もうすぐ春だね、と微笑んでいた
少し早い誕生日ケ ....
アクセルを 床に着くまで 踏み続け 殺す殺すと ホーン鳴らした
君がまだ 更生しない 罰として 僕は自分の 指を潰した
もっと簡単にあなたを愛したい
複雑な手続きなど経ることなく
もっと簡単に
もっと簡略に
僕は僕の皮膚を越えて
外に出て行くことはできない
僕から出て行くのは言葉
それは様 ....
つける薬がなくても
そっと手を当てることでの手当て
それが誰から
誰への苦痛であっても
詩をすることの楽しみしか
苦しみしか
知らないことへの祝福であっても
何か通うものがあ ....
昨日テレビで
熊田Yが
俺を好きだと言った
口は動いてなかったけど
ダイレクトにわかった
彼女の気持ち
朝早く街に出て
足早に急いでいると
自転車にのぼりを立てた
作業服のおっさ ....
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