朝はすがし
ピアノがきこえる
ポンポコピーーーー
ポンポコピーーーー
ポンポコ・ポコポコ
ポンポコピー
肩にかけた布がさらりとおちていった
涼しきが慌しくも出で行きしつまの出勤心もとなし
緑濃し文月のつまの花壇のみ今は心の支えなりけり
曇り空風がそよ吹く庭に居て妻と神とを考えにけり
犬を連れ向いの娘御散歩して三歳の頃をふ ....
{引用=
旅群の影に腰掛けて
静かにナツメを噛んでいた
夜露に濡れた
クサカゲロウの卵塊が
孵化した途端
光に溶けて
満ち欠ける月が映る
瞳を抉り出し
過去を刻んだ証人として
....
日曜の
午前三時
手足のない男が
金網に入り
手足のある男と
2ラウンドを戦う動画を見る
手足のない男は
手足があるときは
アマレスの
....
共になり三十二年の今朝の庭紫陽花咲きて陽はうらうらと
夫たちよ妻を愛せ六月の今日の聖句を心に置きて
水無月の妻と語らうこの日々の瞼に浮かぶ蛍が二三
故郷の
桜の木が老いている
むかし酒屋だったところが
更地になっている
火の見櫓もなくなって
夕方になれば
知らないメロディが
柏の原に鳴り響く
昨日見た夢を
母に話 ....
ふたつの言葉が死んで
ひとつのフレーズが残った
俺はそれを際限なく殴り
本物の血が流れてくるまで待った
稲妻は脳髄を
喰らいつくすように走る
傷みとも呼 ....
皮肉なものですね
愚痴をこぼしたくなるとき
その愚痴を聞いてくれ人は
愚痴なんか聞かせたくない人だったりする
遠まわしな言葉が
あなたの
うんうんという相槌とともに
だんだんと本 ....
鼓動がいつもより早くて
いきぐるしいので
ねむれない、わたしは
なんども寝返りを打って
いちばんましなポーズで
妥協しようとする
あなたはベッドの一番とおいところに ....
木漏れ日が透明の窓を越えて
台所の裾を浸す
覆うものがないから、と嘆く声
窓からは遠い、それだから音声は近く
台所の散らばった腐った水に
音節のひとつひとつが反射する、
空き地に立つのが怖 ....
Line man konpasu de kururi kin no en.
透きとおってはいない湖に
(それは森に佇む、
または市街地に)
草花は埋まる、人の骨と絡まり
鉞は旧地区において
建設されてはいない
無謬の未開発地区において
すこしずつ腐されているの ....
若き日に帰りたりけり今日もまた午睡の夢のしばしの間
雀たち囀りておりにぶき陽のさしこむ路地に水無月の風
体力の弱りを知れど負けるなと言い聞かせては七十路半ば
パラソルの陰に座りて ....
 
 
わたしのとなりで
ねいきをたてている
ひとがとなりにいるのなら
ひとりではない
わたしなのだとおもう
ねいきのむこうに
せかいがある
そのとなりで ....
雪の匂いがする息を
吸い込んで 白く染める
黒いキャンパスに
描きたいように 描きたいだけ吐き出して
空へ眠る
意識を遠く放して
より暗く より黒く
僕の世界を塗りこめて
冬の ....
小さな手で握り返した
精一杯の自己主張は
脆くも崩れ去り
斜めの世界で
命を耕しては
空の彼方が憂いを帯びる
いつもさようならは
口に出来ずに
終わりのない結末を
月の欠片が反射 ....
{引用=
それぞれに交差する
よっつのひとみ
そのやわらかな表面は
甘いのだろうか
それとも潮の
見詰めれば
卵黄を飲み込むように
喉を滑らかに落ちてゆく
嗚呼
同 ....
{引用=
籠の中の小鳥たちが寄り添って
ささやいている姿を眺めながら
アルコールを呷り言葉と戯れる
自己意識を突放し抹殺し
消失にのみエクスタシーを求める者は
虚無が広がる世界に
制 ....
Million mirrorsさんのおすすめリスト
(18)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
朝はすがし
-
生田 稔
自由詩
4*
10-7-8
悲しき文月
-
生田 稔
短歌
2*
10-7-7
ルシア811
-
高梁サト ...
自由詩
21*
10-7-5
日曜の午前三時に
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
10-6-27
水無月の日々
-
生田 稔
短歌
6
10-6-13
夢
-
小川 葉
自由詩
4
10-6-8
誰も嗅いだ事のないいかがわしい臭い
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-6-8
「愚痴をこぼす」
-
ベンジャ ...
自由詩
8*
10-6-7
真夜中の牛乳
-
________
自由詩
5*
10-6-7
_
-
ehanov
自由詩
2
10-6-7
Line_man
-
m.qyi
俳句
5
10-6-5
_
-
ehanov
自由詩
2
10-6-4
サイトの歌人
-
生田 稔
短歌
5*
10-6-4
寝息
-
小川 葉
自由詩
3
10-5-25
11月のスピカ
-
チェザー ...
自由詩
3
10-5-25
変化
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ミツバチ
自由詩
7*
10-5-24
半身
-
高梁サト ...
自由詩
14*
10-5-10
絶対零度
-
高梁サト ...
自由詩
14*
10-5-5