雪づたいに屋根に登れる
大雪の林檎畑は真っ白け
ペンペンと枝の先が雪の上に見えるのみ
どこに木があるのかもよくわからない

横に伸びた枝が雪の重みで裂けて
林檎の木が全滅してしまう
父は ....
{引用=
古びたクローゼットを
覗き込むことは
できません
その代わりに
レコードで
ラブミーテンダーを聴きながら
君の過去を想っています

思い出は増やすものなのか
減らすものな ....
 もう共感しなくなった年月が
 物干し台にほされてる
 夜になれなかったやみが
 陽だまりで喘いでる
 でも生きる方法なんて
 なくならないのだと
 笑ってる

 昔言ったことのある言 ....
今日
小さな
小さな命が
天に昇っていった

小さな
小さな命は
それはもう
みんなの人気者で
甘えん坊で
じゃれるのが大好きで
冒険家になるのが夢らしい

お母さんが朝 ....
{引用=




天井の水紋に沈む
銀河の瞬きに
誘い出され
冬の花を探す


証なき白は
虚空に舞い上り
透明な肖像が
愛を囁く



 山茶花の紅い花びら
 ....
人生とは
ある一面から見れば
苦しみとの戦いかも知れない
じり
じり

大きな岩を動かしていくように
人生も
重い荷物を背負って
登り坂を登っていくことかも知れない
私は焦らない ....
仕事をとられたといっても
それはポジションをとられたって事で
経験をとられたわけじゃない
継続が終わっても持続する力
相手はあなたであってあなたではない

与えられたポジションはいつかは消 ....
ねこのこえがきこえる
冬空の底のそこのほうから
窓をあけてみても
すがたはない
姿などなくても
わたしだけに届くように
ないている
てつがくなどなくても
ねこは生きていける
わたしの ....
三角の窓
ブラウン管が眩しい
薄黒い木の梁
人の温もり

鱒の甘露煮
沢山の山菜
熱い味噌汁
楽しい一時

涙は七色
電動の舟
私達生きている
早寝早起き
しんしん しんしん
冷たい空気はあたたかい
どんな人も
どんなものも
わけ隔てなんかしないんだ

雪は音なく
冬は音なく

余計な言葉なんてないけれど
コーヒーの湯気みたいに
こ ....
                  101225


幸運の女神は猫の顔をしているのだと
いくつもの変数を宣言しながら彼はいぶかしげに首を振る
尻尾も振りたいところだが
のっぺりした尾 ....
ある駅の傘たてに君は一人ぼっち
気づいた僕は君を見ていた、
駅のベンチに腰掛ける僕、傘たての中の君、君と僕は似ている気がした。

また君を見ていた、やっぱり君は一人ぼっち
気づいた僕は笑って ....
あの日幼き頃の 公園で君たち友と遊んでいた
楽しくてふと 空見上げれば 茜色に染まっていた

あの日青春時代の 君と2人きりでいた
雨やんでふと空見上げれば 虹の橋が架かっていた

そして ....
世界は球面ではなく
幾重にも分かれた
平面だったのか
白鷺よ
お前に迷いはないのか
さびしくないのか
悲しくはないのか
地下鉄がやってくる
地上から
人間が降ってくる
バニリンが鼻 ....
繋がれていた管
ちょんぎられ
小さな木箱
納められている
まだ狩り知らなかった
たちあがることできない
生きもの

寒気通り抜けた
高気圧やってきた

鳴らない携帯電話
メモ帳 ....
疾風夜

薔薇の鎖 風を閉じ込めた部屋
揺れる群青の窓辺で僕は、白い羽根を広げる
静かに散る、金色の唄 か細い息で、世界地図を描く
指先に砕けた、きみの肖像 土と血の味が、にじむ
歪んだ外 ....

からだじゅうの隙間という隙間に
硝子の欠片を
ぎりぎりと押し込まれているような気がして
目が覚めた
いつの季節でも
朝の光は鋭く皮膚を切り裂いてくる
光が当たって切れてしまったところ ....
眠れずに
    話し続けて窓から見えた白い月
集合場所は明かされぬ森の中
    獣達は眠らない
獣のような人間も眠らない
    人間もまた獣のように目を光らせる

夜にメスを入れる ....
小川麻由美さんのおすすめリスト(80)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不死身- 砂木自由詩6*11-2-13
古びたクローゼット- 真島正人自由詩511-2-13
- 真島正人自由詩511-2-13
小さな命- モコ自由詩311-2-4
冬の花_と_白い月- まどろむ ...自由詩5*11-2-4
たとえば- 渡辺亘自由詩211-2-4
現場にて- 砂木自由詩7*11-2-3
猫が通り過ぎる- within自由詩9*11-1-29
ユパ様- ペポパン ...自由詩5*11-1-27
どうぞ- 朧月自由詩410-12-26
ラビッツフット- あおば自由詩5*10-12-25
一人ぼっちな傘と僕- 塩見自由詩2*10-12-14
君と思い出- ざるそば自由詩2*10-5-25
蒸せる- within自由詩4*10-5-24
へその緒- within自由詩2*10-5-19
疾風夜- 岡崎師自由詩210-5-17
モーニング・モーニング- 吉田ぐん ...自由詩1010-5-17
知覚する嬰児- within自由詩13*10-5-11

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