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「明日の情」
優しく蛇行して
適度に濁って
こそばゆく岸を撫でながら
僕の根底を流れる
情の小川は
ときおり
なす術もない豪雨に
のたうち回って
....
いくつめかの丘の上で
目から流れ落ちる汗を拭った
いったい誰のための汗なのか
そんなもので救われようと思ってる
自分がちゃんちゃら可笑しいよ
勾配の緩やかな所を
選んで登ってきたは ....
るん
光が
さえずってる
北風に耐える
常緑樹の
尖った指先の上で
るん
光が
うわずってる
北風を壊す
自転車の
忙しないスポークの間で
るん
....
北東の隅にある茶色いシミは
無鉄砲で幼いエネルギーが
やるせなくせり上げた僕の山脈
山肌に滲んだ汗と涙は
入り組んだ等高線に弄ばれながら
諦めに良く似た水色の帯となり
....
あたりまえの朝を
あたりまえに迎えることを
あたりまえだと思っている
おめでたい自分に
ときどき気づく
あたりまえのベーコンエッグに
あたりまえのソースをかけて
あたりまえに頬張るだけの
おろかし ....
爪を切る
快い音が響くたびに
日常の縁から否応なく
寸断されていく記憶
苛立ちの16ビートのリズムを
机の上に刻み続けた爪
つまらない照れ隠しに
痒くもない頭を掻いた爪
....
自分が木螺子だと気づいたのは
空の水が全部落ちてきたような
凄まじい雷雨が通り過ぎた後だった
公園のブランコの下の水たまりに
たまたま自分の姿を映した僕は
ほんの少しだけ驚いた
で ....
平日は
ぎっしりと湿った砂が詰まった頭に
素敵な大人のお面をつけて
行列の最後尾で傾きながら
特別快速の通過を待っている
休日は
いっこうに衰えない逃げ足に
穏やかな家庭人のジャ ....
空丸ゆらぎさんのnonyaさんおすすめリスト
(38)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ヒーローズ_(昭和編)
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nonya
自由詩
8*
11-2-20
丘を越えて
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nonya
自由詩
10*
11-2-16
るん
-
nonya
自由詩
14*
11-2-8
ボンヌ図法としての僕
-
nonya
自由詩
16+*
11-2-5
あたりまえ
-
nonya
携帯写真+ ...
8*
10-12-12
爪
-
nonya
自由詩
15*
10-12-9
木螺子
-
nonya
自由詩
22*
10-11-12
アンバランス
-
nonya
自由詩
10*
10-9-11
1
2
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