疲れてきたのかな?

女子マラソン観てたあの人がつぶやいた

どれどれとテレビの画面を見やれば
折り返しまで先頭グループにいた選手が何度も後ろを振り返った

背後に見えるのは何なんだろう ....
夕暮れに迷いこむ

迷いこんだつもりもないのに

迷いこんでいる

青灰いろに

おかされてゆくまえの薄暮

じぶんが何処へゆこうとしているのか

一瞬、いや、しばらく分からなくなる


それはまるで ....
地球は丸いのに
底辺があるんだって
堕ちてしまったら
もう戻れないんだって

地球が丸いのは
外から見るからだって
中は三角形で
底があるんだって

てっぺんは尖がってて
おっと ....
彼とは佐賀の九州陶磁文化館の研究会で初めて会った
私が書いた明末清初の華南三彩陶磁の論文を読んだと彼は言った
高名な李朝白磁研究の専門家に自分の論文が読まれたと知って私は高揚した
その頃私は中国 ....
失意で街を歩いていた

白が散る夜を歩いていた

涙で白が小さくぼやけて

リラの花の乱舞のようだった

CGでだれかが

からかってでもいるのだろうか


空をさがした
 ....
あれは自尊心だったのか

あんなことを告白して

あなたの時間から姿を消した


時間の存在さえ

永遠ではないのだ

いつまでも、宇宙が収縮を始めても

愛していたはずなの ....
一人ぼっちの夜
忘れたい夜
こんな時は
ギターを弾こう

ギターを
弾いていると
すてきな
メロディが
心をなごませてくれる

まるで
僕を
はげましているように
ひとりぽ ....
 ―離して

耳のツンと立った黒い子犬は
首に腕が回されるたび吠えた

 ―僕がいると
  余計に泣かしてしまうから

犬小屋が空っぽになるのを恐れ
子犬の声まで鎖をかけられていた
 ....
隣人を愛した
隣人に愛されたかった

それだけだった
それだけじゃなかった

世界を愛した
世界に愛されたかった

それだけだった
それだけじゃなかった

私を愛したかった
 ....
私の背中に包丁を入れてください
あーそこそこ
丁度かゆかったんです
そのまま まっぷたつに
お願いします

キャベツというのは
幾重にも丸まって
ドカンといるでしょ?
自分が大きくな ....
なんかちょっと曖昧にしてたら男が逃げた
いいかげんにはっきりしてと言ったら母親が逃げた
みんなどっかへ逃げる癖があるんだろう

どうするつもりだっていうから私は逃げた
私だって逃げてもいいと ....
もう壊れてしまったから
捨ててしまうのですか?
ぼくの紡いだ時間の縦糸が
ぷっつりと切れてしまいました

重たい
川に入ると
そのままでは浮かんでこれない

壊れ物だけが集まる遊園 ....
モノトーンの本棚に
黄色いちょうちょ
アルマジロはフランス産
きのこの鍵
ポケットにがま口
ゆりかごにコルセット
リンゴ チョコ コーヒー ドゥナツ 
ピクニクラララン

にわか雨で ....
どうしようもないことなんか
考えたくもないのに
どうしようもないことしか
考えたくない時間になる

昼間あれほど楽しかった想いも
すっかりふとんの中へ旅立ってしまったから

いい人ぶっ ....
雨がガラスに寄り添って
打ち明け話しているような

ひとりの私は指先で
つっとなぞってゆきました

地面をおおう水溜まりが
あまりに暗くみえたので
身をひるがえして逃げました
溺れぬ ....
たばこのヤニで煤けたリビングの壁に一箇所
まるで雪景色を穿ったような真新しい壁紙が気になる

あのひとがわざわざ買ってきては飾っていた
贔屓にしてる野球チームのカレンダー
縦じまのユニフォー ....
ぼくは高校卒業まで叔父叔母に育てられた
母さんはぼくと妹にいちども会いに来なかった
誕生日にはお金が送られてくると叔母は言っていた

叔母ぼく妹で買い物に出かけると
きまった店でよく服を買っ ....
マーくんとマーちゃんは
幼稚園で知り合いました
家はご近所で
よく公園で遊びました

二人とも照れ屋で
最初は大人の足に隠れ
一言も話しませんでした

ようやく砂場で
山を作りあう ....
降りしきる雪に
運命を委ね
去って行くのですね
白い肌は
景色に吸い込まれ
後ろ姿が美しいから
何時までも見ていた

触れあった
指先の温もり
覚えてますか
手渡しで与えあった
 ....
寝ても覚めても
同じ夢を見てるような
そんな気だるい日は
カーテン越しの
光を浴びて

寄りかかる
ソファーは悲しくて
奏でるはポロネーズ
今の気分は
ショパンの「別れ」

目 ....
真っ暗な道を歩く
家に帰るために歩く
息が白くて
寒くて
視力がだんだんおちてきたせいで
星は見えない


赤いマフラーをつけた
上級生数人が
わたしの横を通り過ぎる
足が細くて ....
「いらない」と見向きもせずに、あの日も弁当は置き去りだ
  しょうがないのでその人は、昼飯にやるせなさを食べた

「ほうっておいて」と突っぱねて、また綻びが大きくなった
  しょうがないのでそ ....
狂った眼で

おまえが拳を震わせている

恐い と思う

そして 負けない と思う

大きくなったおまえに

かなうわけはないけれど

それでもなぜか

おまえなんかに負け ....
黒い眼
まっすぐに見つめるとき
伸びた前髪から覗くとき

大人びた輪郭
頼もしく引き締まるとき
負け犬みたいに歪むとき

すっかり大きくなった掌
やさしさを差し出すとき
憎しみを投 ....
 オナラしたって
 ケンカしたって
 背中の脂肪つまんだって なんのその
 愛してるは止らない

 シワくちゃになって
 ボケまくって
 ついに名前すら忘れちゃったら なおのこと
 ....
{引用=

  あなたはやさしい
  ずぶ濡れの私を拾い上げ
  暖かく抱き締めてくれた

  私はあなたの拾い猫

  ポツリ落ちる溜息を掬うため
  一瞬の寂しさを紛らすため
 ....
あなたと結婚しました
やさしいあなたと結婚しました
スーツの似合わないあなたと
缶コーヒーが似合うあなたと
いっしょにハンバーガーをパクつける
あなたと結婚しました
あなたを産み育てた故郷 ....
仁惰国堕絵師さんのおすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
振り返るひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*10-2-1
街の風景- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1210-1-27
○△の地球- 朧月自由詩18*10-1-15
高麗青磁双耳壷の印象- 楽恵自由詩7*10-1-15
旅をする光- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-15
告白- 吉岡ペペ ...自由詩3*10-1-14
ギター- そよ風さ ...自由詩4*10-1-14
首輪の外れるとき- りょう自由詩20*10-1-12
私の手は冷たいね- 嘘而自由詩510-1-10
キャベツのメルヘン- りょう自由詩14*10-1-9
逃げる癖- 朧月自由詩410-1-8
コワレモノの涙- within自由詩20*10-1-8
ラララン- ふるる自由詩8*10-1-7
雑念の時間- 朧月自由詩410-1-7
雨の虜- 朧月自由詩410-1-7
年明けのひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-1-5
四人家族のマネキン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2510-1-3
おわりは始まり- りょう自由詩9*10-1-2
- ミツバチ自由詩17*09-12-21
ポロネーズ- ミツバチ自由詩10*09-12-15
中2の冬- 嘘而自由詩509-12-5
いらない- yaka自由詩5*08-7-3
Mother- yaka自由詩3*07-3-11
十三歳- yaka自由詩10*06-12-31
こまったじいさん- yaka自由詩8*06-12-9
片想い- yaka自由詩3*06-7-30
けっこん- yaka未詩・独白10*06-3-29

Home 次へ
1 2