いつの頃からか爪を噛む癖
無意識に手が口にいく
ひどい深爪
いつの間にか 桃色はなくなって醜い白色
とても友達と並べられるようなもんじゃない
いびつな形
少しそり気味
不揃いの大きさ
....
わたしは砕け散った
地面に乾いた音を立てて
散ったわたしのかけらに
蒼空が映ったことが 以外で
嬉しかった
ふっと蒼空が影って
君がわたしのかけらを覗きこむ
綺麗だな 光 ....
いつか見た未来は遠のいて行くけれど
未来の僕はそんなこと知るよしもなくて
過去に犯した過ちに
嘆く今の僕を誰も知らないから
遠のいた未来に思いをはせるのはやめて
なんとな ....
このレールの上を
たどっていけば
きっと キミにたどりつくのだろう
レールは まっすぐだろうか
手首を切ってみた
何気なく
何と無く
ふと思い立って
切ってみた
手首から
紅い血が
一本の線になって
浮き出てきた
不思議と
痛みはない
気がつけば
何度も
手首を切ってい ....
サヨナラなんて
10秒あれば言える
俺は言ってない
あなたも言ってない
なのに
もう会えない
出会いには出会いの
別れには別れの
儀式が必要だ
少 ....
死にたいと言わせて下さい
自己愛に塗れたものだとしても
言葉を吐くことで救われるものがいるのです
同情を欲し悲劇のヒロインになりたいと
願ってもいいじゃない
一人きりの夜に
....
ある晴れた日
手紙を出しに行くとポストは
「秋だなぁ」と
しみじみもらし
それから私に気づくと
真っ赤になって
照れていた
抱きしめてみたら
雨の匂いがした
何の苦労もなしに君に移り香を残せる
そんな雨にちょっと嫉妬したなんて
言える訳もなく
まんじゅうの中には多分
夜
があるのだろう
だから
こんなにも甘くて
どこかに行きたくなるのだ
今朝、レモンを産んでしまった
それは、色も形も匂いもレモンそのものだった
もし産んだのが卵だったら対処のしようもあったろうに
なんでレモンなんか産んでしまったんだろう
レモンに耳をあてると ....