夜である世界にいた
朝は何もすることなど無くさせられた
自分である 思いなど 無色透明だった
それは だけど 他人であるだけのように思えていた
私は ああ 一体 何者なのだろう
今日も何も知らない 私は… 遠い街の中で
その 夜の とても 長すぎる… 暗い街のどこかで
私は 遠い記憶を… いつもたどっているのだと思った
あの頃 私は
一人で 今を生きることに… 精 ....
私は部屋の中に何もなかった
人のいない景色を出て行った そうして
不確かな夢の中に落ちていった
何もない 絵の中を 誰かと 私は歩いていった
つまらないイメージを 夢の中で 書き進 ....
一晩中僕らは「恋のゲーム」に酔いしれて
そうして僕の「疲れ果てた」 目は
グラスの中を 「探している」
僕だけが 「ひとり」 歌わされているのかもしれなかった
翌朝 甘いコーヒーで 「 ....
1
絵に何一つ抱くこともない思いを、人は車で追いかけるのだろうと、私もハンドルを握っている。
2
味方が敵軍なのだと思った陣地から、兵士たちは帰ってこない。
3
やつれ果 ....
私は何を、私にする?
忘れてしまった 記憶だ
記憶は 私の体の中から
ああ すべて忘れ去られた
その意味を 忘れた 空だった
色となって 私は 知ることだろう
その 色ではない 空に私 ....
私の腸としての幻想の、
幻想の指先は、指紋。
網膜の一点としての、知恵の輪。
渦の音色は月面のクレッシェンド、
おごりとしての憤慨。
君の存在が単なる嘘に思えた
わからないけれども 明日としてやって来る
君の暗い闇の中として
壊された 俺の心だった
俺は世界から逃げ出すべきなのだろう
疲れさせられている日を すべてとし ....
手の中に誰が居るのか自分には
太陽の凝視する海死にかける
心へと刺したストロー吸い込まれ
ベルベットアンダーグラウンドわからねえ
胃の魚の蛸の目の日の白の口
....
花道に落ちて知りえる一輪の桜に彼女を知らないままに
暗い夜東京路地裏俺一人((誰かのことを思えたなら))
天王洲アイルの夢の色((ヘッドライト))無数の行き交う桟橋に
....
俺だったのかと気づかされている
労働者ですらなくならされた時に
ロックバンドを畳んでは 公衆電話の前でため息をつかされた
感情自体を叫ばされるようなロック自体を見かけなくなったものだ 運送会 ....
何もない時間に魔法をかけたい。何もない時間を破壊する方法を教えて欲しかった。そうすることが、金を稼ぐことにつながるのではないかと思った。けれど、物をたべることばかりに続いていく。そうすることばかりが確 ....
二人で一人
ほとりの
湖でどこかではなく
考えごとをしている
思いをしている頭の
まっすぐな
二人になりたい
優雅なるひとときを思う
俺は
全てをシュレッダーにかけた
純白のコインを
手にしていた 苦悩に
暗闇を任せながら
生きる不自由が
味を占めた 地の底で
存在する
怠惰などないのだ ....
僕であってそのことを
僕である腕に 僕のその地を
抱き留めさせられるように 考えの外に
そして 見つめてきた 白波に 消えて
立っていたボロボロの
橋の下 毛布に魚か何かがかかるのを け ....
ジーンズに挟んだ船にまたがってそこを進んでいく
自転車を転がして
鉄パイプに銀色の輝いているのを いくつもの魚を見た
篭に入った自分ではないことを 思いをめぐらして
僕は望んだ誰かではない ....
言葉を、
知っているように、
つかむ、白、そこにつかむ、
黄色、
風景、
水色や、赤や、
黒もある、
花火の落下、
手を伸ばし、
手につかみ、
手にして、
のばしたこの手に
....