君は暮れ果てた記号の森ふかくで永遠と出逢うだろう
僕は知っている 泳ぐのを止めてしまった魚 そして地獄を
君は目を醒ますことなく星を抱いている 月光を 浴びながら
甘い偽 ....
その古くて錆付いた門を出ると、少しばかりの階段があって、それを降りると右には大きな公園へ向かう道、左にはサーカス小屋続く道があります。
ロバの皮を被った男が笛を吹いています。
牙を抜かれた ....
対象を持たない殺意が
やるせないまま数日を
行き来している
ぼくが見てきた他人の堕落が
両手では抱えきれない空間を
やはり右往左往している
高校生の衣を着たぼくだったころ
ぼくは ....
大空と大地の間で
(生と死の間で)
挟まれた地平線に向かって
世の重力に持ち堪えながら
俯く私は今日も
おじぎ草の姿で
幻想都市の
雑踏にまぎれています
わたしは消えてしまった光をのみこんでおちてゆくので
海へとかえってしまう
小さな夢が微笑みながらわたしのほうに歩いてきて
わたしは夢の続きへとはいっていかなくてはならない
(教 ....
(もううんざり!!)
ほらほら、教室から飛び出した鳥、夢のなかの数学の授業で先生が言っていました、「死が我々の隣にないのであれば私たちは消えてしまうしかない!」って。――ねえ、先生、も ....
世界はいつも濡れていて 陽射しが人々を焼こうともすぐ隣では雨滴が垂れていました
四月 世界の中心 学校の工事は水の神様に赦される為
海へと続く道を狭めていた街路樹をまずは ....
寂れた港町に居る
風が唸りを上げて
右の窓から
左の窓へと
飛び込んで来ては抜けて行く
部屋には何も無くて
退屈さえも無くて
何もない部屋の隅っこには無気力だけが転がっている
みんな、風が運んでし ....
放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない
ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
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