自動ドアから
ドヒューゥッ
と押し寄せてくる冷気に
斬新に感動する触覚がきもちいい
が
ドアが自動に開くすばらしさを
あたしはもはや忘れている
「あぁ
あの小規模デパート ....
優しげなまなざしで
君は僕についているタグを探す
僕は僕
誰にも似ていない
決して強くはないけれど
他の誰かに成り済ましていない
はやりの自然体を
君は不自然に着こなして街を ....
穏やかな朝はかなりヤバイ
いっそどしゃ降りになればいいのに
心地良い風がテンションを萎えさせる
「もう駄目かな」を踏みつけて歩き出す
みぞおちのあたりの不確かな重みが
慢性的な吐き気 ....
傷つくことを喜びなさい。
あなたは傷つくほどに真剣だ。
傷つくことを喜びなさい。
あなたは傷つくほどに前向きだ。
傷つくことを喜びなさい。
あなたは傷つくほどに生きている。
傷 ....
リズミカルな樹々の風景に佇む俺は
ボーリングのピンのように突っ立ったまま
カウンター越しで待つ、曇った瞳をした青年に
酒を手渡した
幼稚な脚を露にし、
ステージで腰をくねらす女どもが
....