暑さにうなだれている名も知らない花は
剥がれかけたマニキュアと同じ色をしていた

使われているひとつひとつの配色が
くっきりとしたものばかりなのは何故だろう
まぜこぜしないのがこの季節で
 ....
 おい
 イタル
 たかこぎするべ
 といったら
 うん
 というので
 チヨオ
 しんぱんしろ
 といったら
 うん
 おすなよ、うしろから
 ぜったいに
 うん

陽に ....
 
 
父さんと
子吉川で釣りをしていた
海の近くだったので
時々川が逆に流れていた
時間は正しく流れてるのに
潮が満ちると川だけが
昔へ還っていくようだった

父さんは
いつも ....
 
 
ひとごとのように
じぶんをかんがえたい
XさんはYさんに
やさしいことばを
かけてあげたかったのに
ふたりのあいだにもうひとつ
アルファベットがあるきがして
そのけんきゅうに ....
きのう
飛び去った飛行機のように
蛾が震えていた
取り残された最後の技師が
数値を記録し続けている
薄汚れた窓硝子の向こう
森を走っていく少年あるいは少女の白い素足が
境界を飛び越えなが ....
佐藤さんのおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ある日の夏、水の爆発- あ。自由詩18*09-6-28
おい_イタル- オイタル自由詩9*09-6-22
子吉川- 小川 葉自由詩409-6-21
グラフ- 小川 葉自由詩409-6-20
エネルギー- 片野晃司自由詩1809-4-4

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