すべてのおすすめ
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま
それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた
やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった
....
「愛してる」
簡単じゃないはずなのに
誰もが街なかでささやきあっている
君だけを
このひろい世界を
※
勘違いしてしまうのかな
束縛されたく無いはずなのに
相手 ....
君にとっての世界
それはこの部屋のなかがすべて
出かけてくるよ
君は寂しげに小首をかしげ
ドアをあける気配に
まだかなまだかなと待ちきれない様子で玄関を覗き込む
....
おさんぽカーには幼い顔が幾つも並び
桜の木の下をゆっくりと進む
時おり吹き抜ける風の冷たさに
ぐずる子がいて
あやす保母さんの肩には桜の花びら舞う
※
手を繋ぎあう ....
期待してしまうから
疑うのか
それとも明日の訪れを信じられなくて
疑ってしまうのか
その何れでもあるんだろうけど
※
今年の冬はことのほか寒かったはずなのに
疑い知ら ....
こと切れる最期の瞬間まで
彼はひとりの少年だった
とっつきにくさは彼の持ち味だったし
時代を憂いても
希望を捨て去ることはなかった
※
そんな彼との接点
あったのかな
....
1
必要と頷いても
近くにあっては困るらしい
それは遠くにあって
必要なときにだけお世話になる
ありがとうございました
添えたお礼と深く折り曲げた腰を上げてしまえば
あと ....
あなたは積み上げる
与えられた積木を丹念に積み上げる
それが人生
※
親指と人差し指で作った輪の大きさぐらいな積木
いつも何かに苛立っていて
終りの無い議論を隣の積 ....
風の吹き抜ける交差点で
あなたは待つ
約束は必ず果たされると信じて
ひたすら待つ
待ち続ける
そして見上げれば雲
春の雲
おぼろげで奥ゆかしくありながら
したたかさ ....
不幸の似合う女優さんって
近頃みかけないよね
それだけおんなが幸せになった訳ではなさそうだけど
ひたすら運命と向き合う生き方って
求められていないのかな
※
冬の日差し ....
左手はご不浄らしいけど
わたしって左利き
どうしよう(笑
歯を磨くのも
お箸を持つのも
字を書くのも左なんですけど
小学校のお習字の時間
せんせいから右手で書くよう指導さ ....
今ごろ何しているのかな
きっと趣味のデジイチを首から提げて
お気に入りの被写体を求め
谷根千あたりを自転車で走り回っているのかも
そんな感じに好きなひとを想ってみる
なんか幸せな ....
わたしは愛したい
あなたの優しさ
わたしは愛したい
あなたの眼差し
わたしは愛したい
あなたの存在
猫である
愛である
※
ファミレスの窓側席で神事を語る
日 ....
一羽の鳩が飛んでいた
わたしの乗る列車を追いかけるように
無機質な四角い窓枠のなか
黒いコートの肩越しに
羽ばたき続ける
白い鳩の
翼
※
線路を渡る架線を巧みに避けて ....
気合入れて目覚めても
去年となんら変わることの無い朝だった
それでも
いつもの年とは変えよう
変えてみよう
初春は一途な決意が大切なんだと自らを奮い立たせ
買いだめしておいた菓 ....
そういうことだったんだ
と
気付くことがある
ものごとは複雑に絡み合っていて
原因があって結果がある
そしてその結果が今度は原因となって
新たな出来事を誘発する
「無間地獄」 ....
わたしだって一生懸命走っているのに
なんか自分だけ後ろへひっぱられてる感覚に囚われてしまって
一緒に走ろうねって誓った友達の背中が
だんだんと小さく小さくなってゆく
※
はじ ....
嫌なものはイヤ!
そんな思いと折り合う
でも、おとなの分別とかじゃない
ひとが生きるって
爪先から血が滲むほど世間ってやつにしがみついて
それで何とかまっとうできる
違うかな
....
ひろげたお店を片付ける
そしてトイレで用を足したなら必ず水を流す
便器の底を覗けば
生きてきた私自身の素性が判る
※
早や店じまいの季節になったものだと
ひろげすぎた店 ....
息を切らしながら山道を登っていくと
薄暗い脇道から片目のポインターが飛び出してきて
びっこの前脚で器用に跳ねた
どうしたらよいのだろう
何かの病で左目を失くしたのか眼窩は
底知れぬ闇 ....
どこかで誰かが泣いていた
悲しくて
それとも恋しくて
※
悲しさに理由なんていらないけど
流した涙はしょっぱくて
それでいて仄かな甘さなんて感じてしまう
なぜって
....
夢とか希望って軽々しく口にしてはいけないよね
これでも恋わずらいなんだろうか
鬱陶しさに心は暗く沈んでしまっているけど
なんだか身体は心模様とはうらはらに
不思議と元気みなぎっている
....
ひとを愛せなくなったと
あなたは嘆き
はなから愛なんてなかったのにと
わたしは呟いた
※
大切なのは感動なのかな
与えて
与えられて
生まれたての感動はぷるんと ....
育てる
花を育てる
愛しい我が子を抱くように
育てる
花を育てる
我が子の明日を夢見るように
※
よく見かけるひと
花電車の通う線路脇で季節の花を育てるひと ....
手持ち無沙汰に見上げれば夏のような雲の動きと
山すそは無残に切り開かれ
ひとの忌み嫌うものの一切合財を
そのはらわたに黙して受け入れているのか
それとも受け入れざるを得なかったのか
....
か弱いものでも生きてゆける
それが人間らしさってこと
それなのに時には誰かを押しのけては前に進み出て
この一歩が生死を分けるのよね
なんて言い訳をする
※
世の中は悲し ....
台風がそれて良かったと思うものの
荒れ狂う里川の変わりようを
術もなく見つめる老人の眼差しに寄り添うことは難しい
人様の身の上にふりかかった災禍などと
素知らぬ顔して晴れ上がった台風一過の ....
どれほど歳を重ねたにしても
夏の終りは感傷的で
どこかしらか和太鼓を叩く音が聞こえてくる
リズムを刻んでいるようであり
生の在り様を現そうとでもしているのか
小刻みに
あえて無 ....
あっ
風の軋む音がします
※
母となれなかった女の子供が母となる
子を宿せば母になれる
そんな容易いものではなくて
幼子の抱く古びた操り人形のように
いつのまに ....
その橋の欄干から身を乗り出せば
清らかな流れの中ほどに石ころだらけの中洲
別段、川の流れに抗う姿勢をみせるでもなく
上流に夕立でもあればあっさりと荒くなった流れに呑まれ
ちょうど今ごろの季 ....
……とある蛙さんの恋月 ぴのさんおすすめリスト
(129)
タイトル
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カテゴリ
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日付
もうちょっとなひと(みんなありがとう!)
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恋月 ぴ ...
自由詩
38
12-5-9
Raindrops(ちぎるひと)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
28*
12-4-30
うつろぎのひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
26*
12-4-23
陽春のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
26*
12-4-9
幕間のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
29*
12-4-2
Fish_&_Chips(時代少年)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30*
12-3-26
望むひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
28
12-3-19
積むひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
23
12-3-12
Crosswind/Crossroad(契りのひと)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
29+*
12-3-5
Shadow_Dancing(向き合うひと)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
24*
12-2-13
悩むひと(仮題?)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
27*
12-2-6
優しいひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30*
12-1-30
Spotted_water(豊穣のひと)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
22*
12-1-16
Bird_strike(車窓のひと)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30*
12-1-9
It's_a_beautiful_day(変わらないひと)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
28*
12-1-2
通りすがりのひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
32*
11-12-26
気付かされたひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
25*
11-12-12
師走のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
26+
11-12-5
旬なひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
23
11-11-28
オッペのひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
21*
11-11-21
秋空のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
28
11-11-14
交わすひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
26
11-10-31
願うひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
25
11-10-24
育てるひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30
11-10-17
友引のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
23*
11-9-26
自虐のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
32*
11-9-19
対岸のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
29
11-9-5
異心のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
23
11-8-29
祝祭のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
23
11-8-22
甘噛みのひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
25+
11-8-15
1
2
3
4
5
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