とどのつまり、その他大勢である
所詮、その他大勢である
君も、私も、だ
どこかの誰かのその他大勢である
したがって、その他大勢である
彼も、彼女も、だ
それ ....
無拓の折に苛まれる
自分がキライ 呟く
無択の檻に閉じこもる
選べないよ、見えない
御託ばかり 並べ立てる
嘘はイヤなの
望み通りに行けばいいのに
反比例する感情
沸点 ....
蝕んでいく
内からも
外からも
不用意に赤く
醜く膨らんで
わたしをじわじわと
壊していく
慣らしていく
腐らせていく
絶望の色は
必ずしも闇と同じではない ....
リストラに怯える
男の瞳は
輝きが
極端に少ない
冥王星
子供の頃かいま見た大人の世界は
寝ているじぶんに聞こえてくる両親の会話と
めったに入ることもなかった職員室が印象的だ
それを引きずっているからだろうか
お客様の事務所でお客様を待っていると
....
覚悟したはずの心が
弱音を叫んでる
やろうとするけど
やれない毎日
誰かが作った言葉に
殺されてる僕
驚くほど早く訪れる朝と
ただ落ちてくだけの夜
明日が見えない
未来も見えない ....
あたしらしさって何だろうと自問すれば
それはかなり
どうでもいいことだったりする
トートバッグの中に
マンガが1冊、新書が1冊
リップが2本、マスカラ3本
電気料金のお知らせと
映画 ....
死にたいと思ってるわけじゃない
でも
朝目覚めなきゃいいのに…とは願う
一言で言えば
面倒なだけだ
生きたいと思わないわけじゃない
ただ
....
何もしない1日。
部屋に閉じこもる1日。
時間なんかすぐ過ぎる。暇だからってやっているワケじゃないんだ。
これが、今いちばん楽しい遊び方なんだ。
太陽が帰る頃。
目を細めながら見た景 ....
どんなふうに見えますか
手探りでしか感じない僕に
教えてください
街行く人々の顔は
どんなふうに ....
この世界では
声の大きい人が偉かった
悪声だろうと
美声だろうと
とにかくデカけりゃ良い
デカけりゃデカいほど
権力を持っていた
マイクを持てば
鬼に金棒ってもんで
スピーカーの ....
ちっちゃなころに大切だったものが
いまになってちっぽけに思えてしまったら
きっとそれ以上に大切なものなんて見つけられない
おもちゃ箱をひっくりかえして
いろんな色のガラスのかけらを ....
兄、あるいは姉と呼ぶべき
生まれなかった命にむけて
もしかしたらこの時代は
貴方たちの手で変えられたかもしれないと
そんな期待を寄せるわたしは
我が侭だとわかっています
....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした
まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける
ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....