クリスマス・イヴだ。
 みんな何をして過ごしているのだろうか。
 僕は暗い部屋に一人、パソコンに向かってキーをたたいている。サンタが訪れて来そうな気配はない。というか、今朝から誰一人この家を訪れ ....
雨が降っている。わたしは埋葬する。恋のような、後悔のようなものをを埋葬する。小さなものを。浴槽に腰掛けてひやりとした刃をあてられる。剃り落とされる。粟立つ。あなたの顔が見えない。膝元に屈み刃をあて .... 何もない
ここにいるのは 誰でもなかった
一人ではなくなった
私は 一体 何者なのだろう
そんなことを考えた
遠くへと また 私は歩きだした
そびえる山の頂を見た
今日も私は とても ....
君は風船だ
空高く昇って行くのだ
目一杯膨らんで昇って行くのだ
しかし、
パチンと割れたらもうおしまい
だが
君は空の高さを思うのだ
内なる圧力を思うのだ。

僕はポンプだ
君を目 ....
1

交差点の灰色の空から淡い紅色の花びらが舞い落ちる。人々はその花びらを見ること無く俯き加減に黙黙と歩いている。誰一人として空を見上げるものは無い。そして降り積もった紅色の花びらを踏みに ....
あ・うん の呼吸を探していたら
思わぬところに落ちていた
なんと
小学一年生で 宝の地図は
手にしていたのだ

あいうえお の 35文字を超えた時
や行が やってくる
いえ を重ねて
 ....
こんばんわ
強盗さん
金を出せと言われても
ご覧のとおり何もないわよ
あなたに渡せるのは
この部屋の暖かさだけ

求められたら
声は聞かせてあげる
耳元でささやいたら
強盗さんの右 ....
最近詩を書いていることを女房に嗅ぎつけられていると感じてきた。
この間もDSIでログなんかチェックしていて、女房が部屋に入る直前あわててDSIの電源を落としたりした。
女房曰く「なにこそこそやって ....
生まれたばかりのきみは
ぽやぽやとした輪郭でふわふわとした軽さで
赤ん坊の手のひらにもおさまるほどの大きさで


あたためられてすくすく育つ
産毛はだんだん寄せ集められて太くなり
気付け ....
8時35分の朝
○年○組はいつものように
入口も出口もなくなって
わたしたちは起立したまま
おそらく昨日分のあいさつを忘却している

いくつかの数式を
ため息の代わりに吐き出していたので ....
■秋
すべての色を飲み込んで
ただ透明である、秋

■チャイム
夕陽が窓ガラスに映ったとき
風がいつも置き去りにするもの

■図書館
古びた新築の匂いがする

■デジャヴ
 ....
あららさんのおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イヴの罠- まーつん散文(批評 ...3*11-12-24
埋葬- はるな自由詩611-9-4
何も- 番田 自由詩311-5-4
風船2__ーポンプからー- ……とあ ...自由詩14*10-5-9
交差点- ……とあ ...自由詩10*10-1-6
あ・うん- 鵜飼千代 ...自由詩5*10-1-4
真夜中_机の上のラブレター- りょう自由詩6+*09-12-31
カミングアウト- ……とあ ...散文(批評 ...10*09-11-1
言葉、へ。- あ。自由詩11*09-9-24
めだかのがっこう- 夕凪ここ ...自由詩1009-9-23
サヨナラのテーゼ- 南波 瑠 ...自由詩27*09-9-16

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