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カラスが夕日を出入している
オレは寂しさを捜したりしている
暗冥をやぶる焚火のような快楽
山を越えて市街地を見晴らしながら
ゴルフ場からの家路を辿っている
学生の女の ....
日本のことなら俺に聞け
これがいいでしょキリギリス
ひねもす松の木ノ下で
寝ころびのっぽが死んでいる
あした越える夢はもうきょうは夢じゃない
女の悩みひとつ聞いてやれ ....
黒い河の向こうを
電車の明かりが渡ってゆく
あと6時間もすれば
この街は放射冷却で煙れるだろう
置き去りにしたのは
ぼくの心、それともきみの心のほうなのか
あの電車 ....
きみの言葉を聴いていなかった
ぼくによろめいたきみの寂しさを
聴いていなかったからごめん
サイゼリヤの駐車場で
ホテルにいくまでの時間を過ごした
きみはお父さんのことや
....
Y字路にこだまする轍
夜と本気で向き合っていた
暗闇のなかの標
どこかはどこに在るのだろうか
ふたり達が消えてゆく
ひとり達が生まれてゆく
夜に糸が弾いている
....
カウンターでひとり飲んでいると
電車に乗っているような気分になる
電車はどこに向かっているのか
この鉄路を引き裂いているのは
焼鳥の香りと酔客の話しごえ
テレビでは米中首脳会談の様子 ....
駐車場をながめていた
どこからか猫のなき声が
マーフィを探すように
二人で目を動かしていた
俺は今どこにいるのか
愛人のマンションにいる
そんなこと聞いてない
....
ぶらりと定食屋に入った
カウンターのうえに並ぶおしながきを見ていて
カツ丼をもうながく食べていないことに思いあたる
学生のころ日に三杯は食べていたカツ丼
あれから二十年か・・・ ....
僕に裁ける空はない
僕に裁ける光はない
僕に裁ける風はない
僕に裁ける悲しみや
僕に裁ける幸福など
そんなものないのだ
空も光も
風も悲しみも幸福も
....
俳優は事件をひとりで引っ被っている
現場にいた元総理の息子と
死亡した女とのあいだには
国家レベルで容認できない何かがあった
この事件を掻き消そうとして
あの女優夫婦にも ....
四日の夜には息子と散歩をした
息子は自慢話を聞かせてくれた
子供ってたぶんみんなそうだ
ふしぎな月の夜だった
月のまわりにおおきな円弧がかかっている
それを息子に教えた
お父さん、 ....
うっすらと
冷えた微風にほんのりと
さやかな湿度とキンモクセイ
夜道をスーツは落ちてゆく
まよこを電車が落ちてゆく
ほんのりと
さやかな湿度と焚火のなごり
胸 ....
突き破れないでいる
太い風が渇いている
誘われる粒子たちよ
きみらは何処へゆく
精神に吹く風を幻視
声が虚無を連打する
突き破れないでいる
太い風が渇 ....
空は夜空ではない
星でもない
宇宙そのものだ
宇宙そのものから
虫の音が
降るように聴こえている
哀しみ
孤独
裏切り
不実
それらは
....
たましいの一滴、血の一滴まで
この愛をつらぬいてやるさ
実体のないものに惹かれるのは
実体のないものしか
実体のあるものに繋がっていないから
宇宙のはじまりの名残だろうか
たま ....
中原 那由多さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト
(45)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夕日のカラス
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吉岡ペペ ...
自由詩
6
09-12-5
日本のことなら
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吉岡ペペ ...
自由詩
3
09-12-4
朝の街
-
吉岡ペペ ...
自由詩
9
09-11-30
思い出
-
吉岡ペペ ...
自由詩
10
09-11-24
暗闇のなかの標
-
吉岡ペペ ...
自由詩
6
09-11-21
カウンターでひとり
-
吉岡ペペ ...
自由詩
12
09-11-17
猫がなく
-
吉岡ペペ ...
自由詩
9
09-11-9
カツ丼とゴッホ
-
吉岡ペペ ...
自由詩
9
09-11-7
僕に裁ける悲しみ
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
09-11-3
詩を信じる
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
09-10-27
四日の夜
-
吉岡ペペ ...
自由詩
9
09-10-23
子を想う
-
吉岡ペペ ...
自由詩
17
09-10-21
虚無の連打
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
09-10-3
秋の宇宙
-
吉岡ペペ ...
自由詩
10
09-9-28
祈り
-
吉岡ペペ ...
自由詩
6
09-7-15
1
2
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