「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」

生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。

習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
 ....
ぼんやり 新聞コラム 眺めてたら
女は 存在 男は 現象
つまり 全ての基本は女 だから
はじめに女ありき との文章

これはもう 現代常識である
聖書の記述は 間違えたのだ
好きに ....
クリオネの夢をみた
あおいあぶくを泳いでいる
ほんとうのぼく

あいかわらずぼくは
みっしつで
ちぎられている
どうやら
ながされているらしい

あぁぼくも
ぼくのうでみたいにな ....
三月九日午後四時時四十五分

僕は友達に会う約束を破られたので

しょうがなく家まで帰っていたら

前方の空 遠く彼方でカラスが堕ちていった

南無。

思ったのは それく ....
ヘミングウェイ『何を見ても何か思い出す』
なんて題名だろう!
素晴らしい
読まなくても素晴らしいので
本棚に飾ってある。
いい本棚を作りたい
そういう本棚があるだけで安心する
読まなくて ....
紳士:「あなたの詩はいいですね、いつも関心していますよ」

詩人:『あなたの女には叶わない』





紳士:「あなたの詩はいいですね、いつも関心していますよ」

神:『私の ....
世の中が思うようにならない
のは 今始ったことではない
あと三カ月だなと呟いて
自分自身すらよく判らない

続けたいのに仕事がないヒト
辞めたいのにちょっくらちょいと
辞めさせてもらえな ....
ほとんど辞めるつもりでいる。
あつい夏がやってきて
はっきりしない出張予定にふりまわされて
一泊二日の大島釣り旅行もキャンセル

年に一度の光晴忌までみおくりである。
浮世の稼業をつづ ....
パスタ屋で
蟹スパに憧れていると
ななめ後ろ カップルの男が
こちらを見ている

さっきからわかっていましたよ
こちらを見ているのは

やだ
恋人がいるのに
目の前の彼女を見なきゃ ....
 マシンガントークと言って、本当にマシンガンを撃ちながらトークすると、相手は、まあ、ほとんどの確率で死んでしまうと思う。でも、向こうもマシンガントークだったりすると、今度はこっちが死んでし .... 十八歳か六十歳まで四十二年イコール五〇四月
あと十七月
のこり3パーセント消費税なみの忍耐だ
どうか5パーセントなどになりませんように
デジタル化してゆく世界に
しだいに稀薄になりつつあ ....
しめった狭路を抜けたところにある
大きな踏切の前で
排気ガスを吐き出す車たちが
なめらかな陽射しを掻き回しているのを見た
なんとなく 無性にスキップしたくなったから
ゆるゆるしたアスファルト ....
彼が台所で欲情した

ごめん

もう




私は誰ともできないの
だって子供ができるんだよ
できたらいなくなるんだよ

彼は
左手でポケットのコンドームを揉みしだき
右 ....
  
  急傾斜


 信号を待ってる間に
 何度も死んだ
 閉じたままの傘を
 飽きて
 植込みに投げ捨てた
 車が走っている
 牛丼屋のカウンターで
 白のロング ....
 


 ユニットバスに潜ろうとして
 潜ったとしても
 この深さじゃ潜れたことになんのか
 わかんなくなって
 水中で
 ぼやけた風呂の栓を眺めてたら
 天井から冷たい水滴 ....
はがれおちて

きのうのうちに
甘美な成長に去った
いのちよ

ひとくちの ミルク
しみこんでいく ひきかえに
ひとすじの いのち
をたくされます

いのちよ
なみだがへん ....
すこしさむいようで
身をよじって蛾
とんでいきます くらがり闇夜
まんまるをでんせんがつらぬいて
そして貼りついていた 空に

いたそうだ
兎はちんもくしていても
にじむ朧の鮮血
 ....
お別れには
銀杏の下で ごろごろ ころがり
大理石の上で 泣きましょう
「いよいよジャズを聴く時」 が口癖のあなたは
明日 聴くだろうし
私は 青い服を 買いに行く
私はどこにも取り付けられない、真鍮の蛇口だったので、不具者だと思っていたし、仕損じ続けるのだ、と思っていたのだけれど、あなたが「これはいい」といつもポケットに入れてくれたので、あなたを忘れられません。
Heavenさんのおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
抱き枕- 狸亭自由詩1304-3-25
存在と現象- 狸亭自由詩1804-3-20
インザトイレ- 唯川自由詩204-3-15
夕方グッド・デイ- 自由詩504-3-11
背表紙- 馬野ミキ自由詩404-3-7
紳士トーク集「詩と世界」- 馬野ミキ自由詩504-3-5
あと三カ月- 狸亭自由詩404-3-1
あと八カ月- 狸亭自由詩304-2-26
独身が長いと- 山内緋呂 ...未詩・独白9*04-2-22
全寮制耳毛へヴン- カンチェ ...散文(批評 ...7*04-2-21
あと十七月- 狸亭自由詩604-2-19
虫けら- 自由詩204-2-16
- 山内緋呂 ...自由詩7*04-2-7
シフトダウン- カンチェ ...自由詩8*04-2-3
ディープ小春日和- カンチェ ...自由詩6*04-1-31
いのち- 唯川自由詩204-1-20
月と燐粉- 唯川自由詩304-1-12
別れる- 山内緋呂 ...未詩・独白1603-9-28
必要- 山内緋呂 ...未詩・独白503-9-26

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