人から貶され
人から邪険にされ
人から励まされ
人から庇って貰う

勉強した次の日
目に隈ができ
コーヒーが
零れている

お客様に何ができるか?
お客様を安心させ
お客様の真 ....
透明に含まれる
ほんのわずかをくみとって
花色をかえる

まだ色づく前の紫陽花は
どれも同じような顔をしていて
まるで顔色をうかがうように
あなたを見上げている

やがて色づく
そ ....
ガーベラが咲いていた、君の白い腕に。

色香を凌ぐ緋色の神秘は、

{引用="祖母が好きだったの"}

という一言で、とても優しい香りがした。

名前をもたない、雨 ....
白熊が死んじゃう、と言って
つけっぱなしの電気を
消してまわる君は
将来、かがくしゃになりたい
という

撒き散らかされた
鳥の餌のシードを片づけていると
芽がでればいいのに、なんて
 ....
あれは馬だよ
あの、大きな生きものは
教科書にあったとおりだ
はやく駆けるそうだ


背中には、古い古い文字があって
誰も読めないのだけど
そこを撫でると
ぶふふう
と鳴くそうだ
馬とはそういうものな ....
つむじ風 ふらふらり。
徒歩、徒歩、と泣く
みじかく息を吸えば吸うほど
僕の胸は最大浸透圧に耐えられなくなって

空が広いのはなぜですか

隠してる命のその数か
真綿に首を絞められてい ....
 
 
治りかけの痔が
痒くて気持ちいいのだと
祖父は言った

痔は治りかけてるのに
とも
祖父は言った

私は誰もいない公園の
ブランコに乗り
治りかけの痔について
考えて ....
羽生さんが氏名を説明するたびにやさしい口調で羽が生まれる


初夏がきてみかがみのような水田の空にむかって落ちてゆく羽


ケチャップの湖沼に沈める手羽先をお箸でさくのが彼女の ....
退職を言う前の口煙草吸う


書類の手 音つかんでは整理する


おじさんの上司は永遠さようなら


全部俺消しちまったよフォルダーを


消えたドア草むらの虫二十年間

 ....
そっとわたしはおとします

気づかぬようにおとします

あなたの背中にハンカチを

今では古びたハンカチを。

時を駆ける花の芽を

痛まぬように閉じましょう。

 ....
私は三ツ矢サイダーやカルピスウォーターがのたまう青春に惑わされずに生きてきた。

それが甘いことに腹が立つからだ。

水に砂糖を混ぜるのは

テレビで人を騙すのと同じ

アンタはそれを ....
お伽の夢見てユング花の園
       フロイトナイフが胸切り裂く


文芸の日々の修行はヨガ行者
         職人芸に憧れている


雷の詩的霊感 群青に
      脳神経 ....
寄 る 年 波 に 勝 て ぬ ウ゛ ェ ニ ス の 後 藤


フ リ ス ク 45 粒 分 程 度 の 運


香 る ア イ ス に 魅 せ ら れ 地 球 二 周


金 銀 そ ろ う ニ  ....
不 平 等 に 愛 す る カ ノ ー プ ス と 花


感 嘆 符 ! 未 来 の な い こ の 歌 会


妹 の 月 夜 ふ ざ け た D V D


酔 っ 払 い に は 愛 し 雪  ....
君の目が欲しいんだただ春の日に
    やさしさなんて知らなくていい


叩くたたく野に打つ雨に踏みにじる
    花の弔いこのぴあのソロ


かなしみは街角で吹くシャボン玉
    ....
ついさっき
わたしにんしん
したみたい
いぬとゆうひを
みていただけで


わがままな
こしょうとちきゅう
みてまわり
たどりついたは
かぜのないむら


もういいや
とけいこわれて
おにがしま
さら ....
仰向けのまま諦めた体に単なる皮膚が降るとき
左斜め上で俯くランプシェイドから、おまえに
音も無く、水も無く、光が泣いて下さる
ひとりの皮膚がひとつのリズムで
気体以上に形のないものを再確認しよ ....
最近、我が家ではトラを飼う話が続いている
母さんはもうはしゃいじゃって
名前はなんにしようかしらって
スーパーのチラシの裏に訳の分からない名前
いっぱい書いてる
父さんは麻酔 ....
「 人が心の奥に押し殺した感情をまるで自分のことのように感じとってしまう能力 」


その秘密を 僕に話してくれたカミヤマくんは
自分の心の奥を誰にも説明できないまま
とても静かに、 ....
ぞうきんがけでもありません

クッキーなんてやきません

ただ、たいくつなにちようび

いのるように

ハーモニカをみがくんです










 ....
電気をつけないままの部屋で だらり 弛緩
久しぶりの死体ごっこ

死体の損壊状況は脳みそが酷くただれている位
胃の内容物は八海山と寒梅、久保田
最後に電話で話した人物は元バイト先の先輩
ホ ....
三ヶ月前に死んだ夫、二吉の
葬式代の支払期日が迫っていた
今夜夜なべして内職をすれば
明日の期日にはなんとか間に合うと
お芳は思った
一条通りから小間物屋の
横道に入ると
あとは暗い夜道 ....
走る戦場に文字を投げつけてると
膠着した後、跳ねられました。

それは拒否ですね
戦いからも弾かれる
世の隅で土を掘り
突き当てた文字を
渡したかっただけなのに

今は黒い空を見て
 ....
i.

カリフラワウアの花嫁たちが
ボーダーのフリルをはためかせている
周りで射精しているのは男たちばかり


ii.

歩いて三歩のコンビニで
強盗たちが揺らすのは
ひもの ....
夜桜の下に捨て来し胸の闇     
             
                                           
             
                  ....
日曜の朝の家族に紛れつつ朝マックする二人はだあれ?

べたべたで手に負えなくなれパンケーキ
シロップ掛けてあげる、好きだよ

砂糖抜きの薄いコーヒー冷めるまでよその子供を眺めるのやめて  ....
秋の蚊を打ちそこねたる女かな {引用=茶事}


チューリップどくたあすとつぷさへぎられ


永遠に蝉の抜け殻さがす午後


誕生日なずなに今日をうばはれて


一大事つばきの花びらひとは落つ


 ....
好きだけど
恥ずかしすぎて
いわし雲
キエルセ・牧さんのおすすめリスト(35)
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羽化するうたげ- あすくれ ...短歌8*09-5-19
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