キーボードの『C』を取り外し ポケットに入れて持ち歩いている
一人じゃ可哀相なので 隣の『V』も取り外し ポケットに入れた
昨夜 板チョコを三十一個も食べて 気持ちが相当悪くなって 眠った
朝起 ....
 
しっぽを空へ
ぴーんとのばして
ここにはいない人たちと
話していた
わたしたちには
そんな時代があった

ところがある日
しっぽをのばすどころか
しっぽを持たない
人に出会っ ....
君はすぐ、僕を忘れたがる。

雨が降らないように願っても、
君は傘を差すんだろう。
ごく、自然に。
その部屋は森の中にある
白いアルベルベッロを思う
しとやかな蔵

水たまりを避け
ガラスの食堂を潜ってしまえば
水面への口笛を湛えた淵が

鳥が浮かぶ

きっとそのうち
梅雨の濃 ....
「どこまで脱げば交われるかしら」
下着も爪も髪も皮膚も
不必要なものとして棄てられる

歪みの中、唯一迷い無き輪郭をした
一匹の毒蜘蛛と対峙する
私は私を守るもの全てを廃棄して、すると
 ....
さやぐ森のいたみを抱きとめ
私たちは目覚める
陽光の届かない場所にも
太陽がのぼることを願い
川へ小さな葉をながす

それは
ゆらゆら
やすらかにたゆたうので
そのうちに
ながれに ....
猫公園にて奇妙な男を見る。

その男は私の隣りに車を停めると、後部座席から猫のエサを取り出し、群がる野良猫たちに与へ始めた。ドアを開けた時、私の車にガツンと当たったが、男はまったく知らんぷり。とて ....
  君は黙って頷く、
  雨に濡れた夜でもないのに。



  僕は語り続ける、
  消えそうな焚き火のまえで。



  身勝手なやさしさで、
  どうせ僕は君を傷つけてい ....
グレコさんのおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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アンナ- しべ自由詩409-3-3
毒蜘蛛- 甘雨自由詩4*09-2-28
願いのうた- ここあこ ...自由詩5*09-2-28
堕天使- 三州生桑散文(批評 ...109-2-26
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