すべてのおすすめ
一筋の糸のように
あとからあとから
繋がっている
連れてくるのだ
思いだせない何かたちを
そんな蜘蛛 ....
濡れて花 あざやかに
なびく風 匂い立つ
雨そそぎ しめやかに
夏を待つ 水無月の
その色は 深く濃く
ひかりの雨 纏う ....
カランと氷が泣いたなら
グラスの水滴なぞります
なにが足りずに欠けるのか
なにを足せば満ちるのか
欠けた夜空の三日月 ....
あかるいあかるい夜でした
そっとまぶたを閉じて横たわり
窓から手をさしのべる
やさしいやさしい ....
きゅうりに背骨は
ないけれど
きみの背骨は
きゅうりの味が ....
白いものがまじってさ
だんだんそれが増えてきて
やがてまっ白になるまで
きみを見ていた ....
さくらの花びらにあなた宛ての
手紙を書きました
そろそろ、そちらにつく頃でしょう
花びらが散りましたら
したためた詮無き ....
拳のなかで
石は砕けて粉と散る
返す言葉はどこにもなくて
....
1 2