誕生日に
どこへも行かなかった
髪をくしけずらなかった
うねるにまかせた
口紅をぬらなかった
洗いざらしにしておいた
たいていの人がしみだと呼ぶ
頬にちらした点々を数えた
  (およし ....
とうとうこんなところまで来てしまって、戻るための道は夢のようにはかなく忘れ去られてしまっているとしても、ゆっくりと瞼を閉じてみたところでなにかが終わってくれたりするわけではないし、こんなはずではなかっ ....  
なつこさんが代休をとった

気配だけ
そこに残して
どこにいってしまったのだろう

お昼ごろ
今日なつこさんは
お休みだったんだね
という人が
かならずひとりやふたりいる
 ....
堅い梢から
白い気泡がぷつぷつと生まれて
二月の空に立ちのぼる

それは
君の唇からもれる
小さな温度に似ていて
僕の尾ひれを
とくん、と春へかたむける

ふらりと現れて
はな先 ....
きみの歌は
四散して、きみたちも
四散して、
四散していったものたち、言葉

何ひとつとして
きみと
ともには行かなかった、かつて
わたしはきいた、
はずの
きみの
四 ....
鈴沖 雄太さんのおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そばかす- そらの珊 ...自由詩20*14-5-15
(とうとう…)- ケーチェ自由詩109-2-11
なつこの代休- 小川 葉自由詩9*09-2-10
置き文- 佐野権太自由詩26*09-2-6
きみの歌は四散して- こもん自由詩1109-2-1

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