午後 誰もいない家の中を 醒めた眠りから引きずられて
歩いている 春の匂いがした 北のベランダから薄い日の光が
廊下を明るくして白い壁紙に黒い木のトリカテル
....
妹はよくセックスは嫌いだと言った
「恋人も嫌いさ だって鬱陶しいもん 恋って何だろう ふん
そんなもんがあるとしてさ
・・・私さ ね 人が隣にいる体温が、熱さが好きなんだ
....
明日のことなんか気にしなくていい
もちろん昨日のことは何ひとつ記憶していなくていい
愛されたければ擦り寄って
肌の隙間に丸くなって
煙いと思えばドアに爪をたてて
合図
部屋を抜け出 ....
鍵はすぐになくなって誰かが拾った
落とし物は行ってしまった
落とし物は鍵を拾って
彼らもどこかへ行ってしまった
落とし物は落とされなくなって
後ろ姿は落とされた
彼らはここに残 ....
いなくなるとすぐ生きてる?と聞く
そんな時間だった
死んでる?
私はもう何もないから
こわいことばはみんなまほう
おばけも信じてる
ゆれるゆりかごがあなたのおうち
....
あなたをね
叩いたらティーンって
鳴いたのね
あなたをね
撫でてもティーンって
鳴いたのよ
チクタク チクタク ティーン
チクタク ティーン
チクチク ティーン
....
外は雨
暗闇を縛り付ける
窓を閉めて
鍵をかけて
眼鏡をかけて
解放
生き物の真似
目玉効果
ノルマは10匹
かわいそうな自分を助ける
話を作る
ゲームオーバー
理解する
....
もういらないの
それは残念
よかった
使い捨てだなんて
知らなかった
わたしが欲しいものはあなたも欲しいものとして
作りすぎるところだった
よかった
もうないから
続きを剥がすことは ....
隣の空から降ってくる
それをわたしは見ていたよ
苦しくて眠れないのか
眠れなくて苦しいのか
孤独な人は羊を愛して
柵を越えて
すぐに行ってしまう
次々に飛び越えて
風に乗って
....
かかとが脱げちゃう
つま先が脱げちゃう
溶けそうな足の付け根
そっと触れてみたんだよ
小指が脱げちゃう
親指が脱げちゃう
ほんのりカラメルいいにおい
外で野良猫鳴いてるよ
....
痛いとかかゆいとか
間抜けな人は嘘でもいいやと
マルをつけた
早く治るといいね
ピンクが好きだと言ったのね
そんなのもう
鳴り響かない
ずっと弾いてないから
静電気を放った
早く ....
黒猫 道で倒れている
わたしは黒猫 抱き寄せる
黒猫はわたし 抱き寄せる
黒猫 血を吐いている
わたしは黒猫 さすってる
黒猫はわたし さすってる
黒猫 風にじゃれている
わたし ....
(チューンアップ!)
愛してチュー 愛しているのよチュー
今夜のチューよいい匂い
チュー華がよかったとか言わないの
チュー途半端は大嫌い
全て自己チュー 仕上げにチュー
愛 ....
あなたって脳みたいなひと
がんばってるのに騙されやすくて
まるで脳みたい
遊びのきくハンドル
遊びすぎて弾けたハンドル
時間ならたっぷりあるから
すぐ連絡ちょうだいね
そ ....
死んだフリして共に戦おう
みんな上に沈んでるし
拾ってもすぐに捨ててしまうものばかり
襲われないように死んだフリ
落ちないように死んだフリ
死んだフリ
生き急ぐ人がいる
死んだフ ....
あなたが好きよ
あなたも好きよ
あなたは嫌い
あなたも嫌い
バイバイみんな お別れよ
バイバイみんな 手をふるよ
ほこりまみれ 隅っこの教室
拍手を浴びて泣いたっけ
....
つけ毛つけ爪つけまつ毛
つけ鼻つけぼくろつけ尻尾
つけ耳つけ舌つけ乳首
つけ足つけ指つけ心
ないものをつけるって本当に楽しい
彼は昨日
卵を産み落として行きました
いやーねぇ亀じゃないんだから
温めました しょうがないから
育てました しょうがないから
食べました しょうがないから
か ....
何を着てもかわいいよ
何も着てなくてもかわいいよ
何を捨ててもかわいいよ
何も捨てなくてもかわいいよ
何を食べてもかわいいよ
何も食べなくてもかわいいよ
何を残してもかわいいよ ....
枯れた花 牛乳を欲しがっている
牛乳が飲みたい牛乳が飲みたい
何もかも許してくれる牛乳が
枯れた花 抹茶を欲しがっている
抹茶が飲みたい抹茶が飲みたい
何もかも濁してくれる抹 ....
わたち世界にたったひとちのこころなの
包んでもいいよ
包んでよ
包みなよ
包めよ
とげに触れたら今でも
つぼみは柔らかく紅い目のひよこ
息をしているってわかるのに
強気 ....
君を連れて歩く練習をしなくちゃ
幸せのカタチは人それぞれ
公園の時計に負けぬよう
だけど雨はやっぱり 冷たくて
白いシャツが透ける風を闇に舞う砂
中身はあまり必要ない
星のそばを通 ....
最近気になる病気は あれ、なんだっけ。
思い出せない病気です
誰から聞いたのか誰に言ったのか
思い出そうとすると肝心なとこがやっぱりモザイク
ちょ、待って。あーちくしょう
髪に熱 ....
あーあ君になりたかったよ
君はわたしを遮るくらい大きなツノで向かってきて
よけれずにわたしはいつも壁にぶつかった
指を鳴らしたら世界は変わるはずなのに
どうしてこんなブツブツできち ....
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