私は雨に浮かれ
溺れた蚯蚓
今はもう動かない

微かな夢を抱いたまま
甘い波に飲まれて沈む
此の時初めて
手足の無きことを
憾んだかもしれない
抗うためではなく
ただ泳ぎたかった
 ....
トリスタン・ツァラの
傷ついたガラスの翼が
電線にとまっている
厚い黒雲の下
かすかな光を受けて

誰でもない誰かの夢の投影機
初期宇宙のスープの中を漂っていた
清潔な怒りは
未来で ....
川の終わる街、海の始まる街
埋め立て地の煙突は
今はもう消えた海水浴客の嬌声を響かせながら
夏の日にゆらめいている
コーンスターチのむせ返るような匂いは
街の健康的な精神の象徴として
寛容 ....
crowdさんのおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蚯蚓- くろね自由詩208-10-29
自由- ぎよ自由詩508-10-23
河口- HTNYSHR自由詩708-10-13

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