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駅前のメインストリートには
すずかけの木を等間隔にはめ込んだ
ビルディングは高さをそろえて
白色と茶色と灰色に塗りわけた
踏切の遮断機は配線が切れているから
決して開くことはないけれ ....
自分が木螺子だと気づいたのは
空の水が全部落ちてきたような
凄まじい雷雨が通り過ぎた後だった
公園のブランコの下の水たまりに
たまたま自分の姿を映した僕は
ほんの少しだけ驚いた
で ....
見慣れない電車を
何度も乗り継いで
見知らぬ人達に
何度も道を尋ねて
見惚れた造花で
何度も指を切って
見損なった夕焼けを
何度も何度も許して
やっと辿り着いた
近所のコンビニで
アイスクリ ....
「始」
新たな枝の方へ折目正しく曲ろう
幼い葉っぱにいちいち名前をつけよう
選んできたのはいつも自分だから
勇気を転がしながら歩き始めよう
「発」
....
穏やかな朝はかなりヤバイ
いっそどしゃ降りになればいいのに
心地良い風がテンションを萎えさせる
「もう駄目かな」を踏みつけて歩き出す
みぞおちのあたりの不確かな重みが
慢性的な吐き気 ....
柔らかな光の筆先で
なぞられた街並は
おぼつかない輪郭から
あどけなくはみ出す
水彩絵具の色合い
目の前を行き交う人々の
心なしか和らいだ眼差しは
古いアルバムの内側で
セピア ....
角砂糖をひとつ
昨日の夕焼けに落とした
レモンだけじゃ
辛すぎるかもしれないし
ただなんとなく
作り笑いをひとつ
一昨日の捨て台詞に添えた
当って砕けただけじゃ
苦すぎるかもし ....
裏切り者の
地平線は
沈む
沈んだ
地平線から
朝が現れる
目覚めた時から
裏切り者は
傾く
傾いた
日常茶飯に
安住の平野はない
転げ回っているのか
追 ....
一反木綿
ブランドって何でしょう
トレンドって何でしょう
ステータスって何でしょう
セレブリティって何でしょう
誰かの視線につながれた風船になるよりも
飾り羽が多すぎて飛べ ....
ぬっぺふほふ
脂身 から にゅるんと 手と
煮凍り から ぬらりんと 足が
新月の 夜道を ぺたりぺたり 歩いて
軒下の 薄明かりに ぐんにゃり うずくまる
こらあげん の 垂れ ....
ろくろ首
それにしてもあなたを待ちすぎました
わたしの断ち切れぬ想いはあの日の
あなたのうしろ姿に縋りついたままで
身体だけが狂おしく軋みながら
いくつもの夜を越えて来たので ....
「僕」
僕が僕である認定書を落としたのは
早春のこそばゆい若葉の中
僕が君でない証明書を探していたのは
初冬の血の気の失せた枯葉の下
「君」
地方都市のヤン ....
ゆらいでいる
風もないのに
傾きかたが分からなくて
ゆらいでしまう
その人の傾きかたは
とても美しいから
なんとかその人と正対しようとして
ゆらいでしまう
もともと僕には
....
忘れてないよ、ただ
少し照れ臭かっただけ
低血圧で高所恐怖症の僕と
渓谷の暖かなこちら側まで
一緒に飛んでくれたのは
君の翼だった
忘れてないよ、ただ
言葉が見つからなかっただけ ....
オイタルさんのnonyaさんおすすめリスト
(44)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
箱庭
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10-11-20
木螺子
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nonya
自由詩
22*
10-11-12
ただいま
-
nonya
携帯写真+ ...
15+*
10-4-25
四行詩四態_<3>
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nonya
自由詩
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09-8-23
プレッシャー
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nonya
自由詩
7*
09-7-9
風薫る
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nonya
自由詩
13*
09-4-18
理由
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nonya
自由詩
24*
09-4-16
逃亡者
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nonya
自由詩
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09-2-7
百鬼夜行詩_<9>
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nonya
自由詩
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09-1-24
百鬼夜行詩_<8>
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nonya
自由詩
12*
09-1-21
百鬼夜行詩_<1>
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nonya
自由詩
15+*
09-1-5
僕/君/僕と君
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nonya
自由詩
7*
08-11-23
35_41_18_N_139_41_27_E
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nonya
自由詩
7*
08-9-20
忘れてないよ
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nonya
自由詩
6*
08-9-15
1
2
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