覗いた箱の中
あの娘のオモチャ
返そうか、渡そうか
紛れる箱の中
散らかる想い達
伝えようか、話そうか
十五年前のことだった
殺される前に殺せ
ほんとにやるのか
やわらかい生活
はねっかえるからむずかしいんだよ
敷布団は固めがよい
腰によい
君が隣に寝ているはずなのに
ちがう人の顔に見える
友 ....
君が僕に嘘をついた
僕は気づかぬふりをして
騙されていてあげよう
それでも僕は君を信じる
君を信じる
君が僕を裏切ったなら
それには
きっと理由があって
君には必要なことなんだ
....
電灯が砂の雨を遮る
右肩がざらつく
悴んだ小指
血の管が萎れる時は
無力だったと思う
音は暗い風の下
焦げた海には
おとなしい月が泳いで
引き込み線にお辞儀していた
やがてト ....
まずは網膜と虹彩の特性を
知らなければならない
細めた瞳に形、またはそのありか
私は照らされて存在する
ただ視界になりたいときには
井戸の底に住みたいと思う
遠い水面に朝と夜を
切り ....